アツコさんはもの凄いオリーブの実が好きである。
実もホロロになるほど、フアグファグンとなる。
またたび?お呼びではない。そんなのは不要である。
オリーブの実触った指を、ブランブランなんてさせて
いると非情にこの上もなくいちまつ大変に危険である。
なぜ、これほどまでにお好きなのかは不明である。
本人のみがご存知なのであろう。
ギリシャの猫だからといって「オリーブ狂」とは
限らない。
オリーブなんて食べないであろうと、友人と飲んだ時
知り合いが漬けたカラマタのオリーブをデンと置いた。
すこし話が盛り上がり皆で、部屋中うろつきながら
ブラブラブラ・・・で、テーブルに戻ってみると
皿のオリーブがムムっと減っている。
こんなにオリーブ好きなの居たっけ?と思いきや
隅ッコの方でなんやら「あ」が、お尻をこっちにして
顔をフリフリされている。右に左に上に下にである。
そっと回り込んでみるとそれは、化け猫であった。
ハングハングとにやつきながら黒い実を噛み噛み
されているのである。
「猫のほくそ笑い」なのである。結構凄い顔である。
以来、「あ」のお見上げはオリーブの実なのである。
友人たちは結構手見上げに「ほら~」っと貢いでいた。
先に日本に行った「あ」への、皆からの贈り物は
オリーブの木で出来たまな板であった。
本来、パンやチーズを切る一枚の板が・・・である。
今では「あ」のヨダレにまみれた一枚なのである。
1日1回は板の前に行きスリスリホリホリのデレデレ
なのである。
結果「アツコ、オリーブに狂う」の図となるのである。
オリーブの林に暮らしたいのである。
「あ」は、 SO HAPPY であろう。
いずれにしても、愛すべきものがあるということは
とてもいいことである。非情に健康的である。