ラジオ ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル シネマハスラーコーナーより、勝手にテキストダイジェストシリーズ

「今、僕は」

2月28日放送分です。
文字の起こし具合をチェックしようと思いつつ。。。。ずいぶん時間がたってしまいました。。。あせる

「ウィークエンドシャッフル」が3時間番組になるということで、ポッドキャスト駄話も3月で終了

ということで(どういうことはてなマーク)、取り急ぎ、番組をリアルタイムで文字起こししたものをぺったし貼ってみることにしました。

ちなみに、ひとつ前の記事を読んでいただくとおわかりいただけると思うのですが(そうだといいな)、私も宇多丸師匠同様に(勝手に、同一視パンチ!) ヲタ族ひきこもり科パンダに分類される生き物でありまする。
なので、こんこんと眠る主人公に、己の姿を投影してながら見ていたのですが

監督が、「この映画のテーマは普遍的なものだと思っている。」と仰り
師匠が、「これは僕の問題でもある。」と仰った時

なんていうか


「あたし、ちゃんとこの映画もメッセージを正しく受け取れたんだ。恋の矢」と かな~り 内心 アガったのでしたクラッカー

こういう面白さがあるので

お題の映画を見に行く(予習) 本放送を聞いてメモる(答え合わせ) という、この遊びがやめられないんだな~ と思った次第です。 

ハイ、前置き長かったです。

それでは、以下、TBSラジオ ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル2月28日放送 シネマハスラーコーナー より 「今、僕は

カチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコカチンコ


 探検僕の町的映画コーナー シネマハスラー

ほとんど友達の家みたいな映画館。。。ミニシアター中のミニシアター アップリンクス
先週の20世紀少年第二章の2倍、メールの反響が来ている!
リスナーメール
「悟というひとりの青年を「ひきこもり」というキーワードで切り取って描かず

そらぞらしい提案を投げる映画の数倍心に残りました」

「20世紀少年第二章 誰も守ってくれない このコーナーがずっと批判してきたある種の日本映画とは対局にある作品

間違いなく、シネマハスラー史上 最も小規模でマイナーな映画 主演監督脚本編集を23歳の竹馬さんがひとりで行っている。

製作費 30万から50万円

ハンディカメラ

地元 栃木県足利市でロケ

ファイナルカットというソフトがあれば編集できる。

ソウダ監督が絶賛している映画」

師匠「映画っていうのは、規模とかお金ではないことを証明しちゃった映画」

ゴダールの、[男と女と車という要素があれば映画はできるんだ。」という名言

ダルデンヌ兄弟の映画に感激した青年が、同様なミニマムな要素で映画を作ってしまった

男と男と車 男と男とお母さん 男と2DK

竹馬監督は「こういう映画に出たいと思ったけれどないので、自分で作っちゃった。」

ダルデンヌ兄弟の映画にあえて似せて撮ってるシーンもあり

ダルデンヌ兄弟は、世界の巨匠、竹馬監督は、第一作からこれができてしまっている。

社会的な問題としての、ニート ひきこもり を扱う映画とは違うと思っている。

第一作目は、私小説的なものが多いけれど

監督本人がこうだった訳ではないし

一生俺は社会に適合できないのではないかと思う人間すべての問題を扱っているのではないか

師匠「僕の問題でもある。母親と暮らしているときに ポテチぼりぼりしながら うっせぇなーって

僕は単なる食えてる引きこもりで 部屋の様子もさっきしゃべった通りです」

主人公は、3つの試練を与えられる

一段階目の試練をあたえられる 無理やり社会とリンクさせられる

藤沢青年が、足利のワイナリー工場でアルバイトさせようとする 休日は草野球

善意の人だけれど ちょっと ズレている。

藤沢「悟君野球は好き?やってみると面白いよ」

うざいんだけど 地の果てまでも追ってくる でも、彼が最後の希望 が 藤沢さん

映像は悟君の視点から捉えているので

常に主人公の後ろから、カメラが追っていく (あわててカメラが着いていく)という体をとっている

師匠は、「藤沢さんの出てくるシーンは、コメディだと思ってる。藤沢君が、悟君悟君と追ってくるところで、海外の映画祭では笑い声が起こる」

次の試練

保護者を失う

2DKの部屋の間取りを生かして、映画的にとっている。これだけの要素で映画は盛り上がる。


藤沢が、地の果てまで追ってきて起こるアクシデント

アクシデントのシーンのカメラワークが素晴らしい

音楽なし 無言多い 画面はハンディカメラなのでチープ 

ダルデンヌ映画や自主映画を見慣れていない人はチープだなって引いちゃう人がいるのかもしれません

でも、語り口が非常に的確 論理的 効率的 なにげに話のテンポは早い

20世紀少年 異常なまでに説明過多なのに、 全体としてはわかりにくいという 最近のある種の日本映画の真逆

監督は「日本映画への反発から作った」と明言している。

どうして作れると思ったんですか? と聞いたら

監督「できると思った。 観客にはウケても業界人にはウケないと確信していて 海外の映画祭に持っていった。」でもソウダ監督には見せている。

師匠「監督の自己プロデュース能力が素晴らしい」

師匠「クリエイターは愚痴を言ってる場合じゃない。

なんでこんなやつらがこんなにおかねをつかってこんなクズな映画を作ってるのが許されているんだ。

竹馬さんは、まだ50万しか使ってないんだよ。

だから、俺達はこういういい映画に投資しなきゃいけない。

次回作は、○を二つ増やしたバジェットの作品を計画しているらしい

監督は今、映画館に詰めているので収入が途絶えているそうで

ストレスたまってゲームばかりしてるそうなので

皆さん是非映画館に行って下さい。 お薦めです!」