予防接種が不安な方は多いでしょう。

漠然とした不安の中でお子様に予防接種なさるより、正しい知識をもち、きちんとした判断を持って

予防接種なさるほうがよいかと思いました。



予防接種の話の前に「副反応」と「副作用」の言葉を理解してください。



「副反応」とは・・・不活化ワクチンであれば、ウィルスの破片の様なもの(生ワクチンであれば、弱まったウィルスを)身体に入れて、身体が抗体を作り出すのを促します。

抗体を作るときに身体が起こす防御反応で熱を出したり、接種した場所が腫れたりという事が起こる反応です。身体の中でどれだけ反応が出てくるのかは個人差があります。



「副作用」とは・・・例えば、薬が病気に効く為の作用がありますが、その他に体内で別の作用を起こしてしまい、その結果、身体に悪く作用してしまう事です。





予防接種の「副反応(抗体を得る為に必要な身体の正常な反応)」が「副作用」だとよく勘違いされますので説明させていただきました。



さて、予防接種(ワクチン接種)についてですが



ネットやニュースでよくあります「ワクチン同時接種で幼児死亡」

この時ばかりに報道し、私達の不安をあおり、そのまま放置されるケースが非常に多いです。



しばらくして厚労省より「因果関係がない事が分かりましたから、接種して大丈夫です」との結果報告がありますが、同時接種で死亡の場合の報道よりもあきらかに少なく「同時接種は悪い」という不安感だけが独り歩きします。





ご存知でしょうか?

「個別に接種した方が危険度が上がる」という話を。



欧米・先進国では、6種混合ワクチン(三種混合・ヒブ・不活化ポリオ・B型肝炎)というものを開発して、一気に同時接種しています。



ワクチンは万能薬ではなく、少なからず危険も潜んでます。

何百人に一人かは亡くなられる可能性もあるのです。



なので、欧米や先進国などでは、一気に同時接種してしまい、リスクを減らしているわけです。



その危険性ですが、ワクチンによる健康被害の救済対象となった例を紹介します。



(主に入院する程度以上のものです)

・DPT・・・・・・・100万分の1例

・日本脳炎・・・100万分の1例

・インフルエンザ・・・100万分の0.8例

・MR・・・・・・・・100万分の5例



死亡例



・DPT・・・・・1000万分の接種あたり1例

・日本脳炎・1000万分の接種あたり1例

・MR・・・・・・1000万分の接種あたり1例

・インフルエンザ・・・・数千万の接種あたり1例





例えると、宝くじが当たる確率が1000万分の1だそうです。



例えば、DPTの予防接種をしないで百日咳にかかった場合の乳児死亡率は100万分の1以上です。





怖がらせてしまうかもしれませんが、予防接種をしていないお子さんで、ヒブや肺炎球菌で髄膜炎になって意識が戻らない・インフルエンザ脳炎で亡くなったり、治っても一生車いすのお子さんがいらっしゃいます。

その他、おたふくかぜから難聴になられた子供さん・ロタウィルスの胃腸炎から痙攣が止まらなくなって障害が残ったお子さんがいらっしゃるのも現実なんです。



報道では「同時接種で死亡」ばかりで「予防接種をしていない子供たち」の報道は一切ありません。なので、偏った情報ばかりを聞いて、今後の予防接種を判断してほしくないのです。





「予防接種を受けるのも怖い」「予防接種を受けなくても怖い」



予防接種を受けなかった場合を想像して下さい。この世の中は雑菌だらけで無菌ではありません。



子供が病気に掛かる度に最悪の状態まで覚悟して看病することになります。



ただ「しないといけないから、不安だけれども予防接種する」のではなく、母親として、ワクチンの必要性を理解して、これからの予防接種を受けて頂きたいと思います。