生命の誕生!

昨日、赤ちゃんが生まれた。
生まれたての赤ちゃんを見るのは、人生で初めて。
ドキドキ、わくわく、なんだか興奮気味…。

顔をのぞくと、まあ~なんとしっかりした顔立ちか!
生まれて7時間あまりというのに、もう大人のような
顔つき。

皆の期待と不安を一身に背負った赤ちゃんは、
そんなことは露知らず、母体からやっとのことで
外界に出てきた安心からか、安らかにスヤスヤ
眠っている。

いえ、といっても私の子供ではない。
主人の弟の奥さんが昨日昼出産した。
夜、お見舞いに行くと、義理の妹はベッドに坐っていた。

彼女の白目は赤く充血して、顔はむくれている。
かなり、いきんだんだろうなということが想像出来る。
普段は弱音を吐かない彼女も、この時ばかりは想像を
超えるものがあったよう。今日彼女が出会った、
想像を絶する出来事を語ってくれた。

「うちのお姉ちゃん(彼女には二人姉がいます)、
ちょっと痛いだけって言ってたけど、とんでもなく痛かった!」

彼女よりはるか?年上の妊娠・出産経験のない私は、
聞いてるだけでちょっとビビッている。
鶏のように卵で産めればいいのに、なんて思ってしまった。

坐った姿勢を変えるのにも、かなり大変なようだ。
本当に痛々しい。

よくぞ頑張った義理の妹よ!
これからは、ゆっくり静養しなさいね。
台湾伝統坐月子(ツウォユエズ)で…

そう思っているうちに
とっかえひっかえいろんな人が病室?に
やって来た。

おじさん夫婦もやって来た。
みんな赤ちゃんの顔をのぞいている。

普段はめったに笑顔を見せないクールな舅に
「おめでとうございます。」と言うと
思わず頬を緩めて、微笑んだ。
この可能性を秘めた小さな命は
それほどに人を変える力を持っているのである。


つづきはPart 2で…