上の大橋東大教授による極めて欺瞞的かつ高圧的な討論の行われた、玄海原発プルサーマルやらせ討論会であるが、以下のようにより詳細なやらせの内容が出てきた。

これは、日本で会社や組織運営をしている人なら知っていることだが、これは九電だけの問題でも、原発だけの問題でもなく、日本中がこういうやらせでできているので、この国の社会組織は機能しなくなりつつあるのである。それが表に出てきたことに意味がある。氷山の一角だけ取り替えても、何の意味もない。やらせの巨大氷山を溶かさねば意味が無い。


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やらせ質問、佐賀県にも事前説明 05年の討論会

朝日新聞 2011年9月18日9時15分

 九州電力が玄海原発のプルサーマル計画を巡る佐賀県主催の公開討論会に社員らを動員していた問題で、九電の担当者が県側に「やらせ質問」を仕込んだことを伝え、質問者の座る場所も事前に調整していたことが、九電の社内調査で分かった。両者の事前協議で使われたと見られる座席配置表が社内に残っていた。

 県は、やらせ行為を黙認したことになるが、県幹部は「そうした資料は県にはなく、当時の職員にも事情を聴いていないから分からない」と話している。

 九電の調査によると、県が2005年12月に唐津市で主催した討論会で、参加者782人のうち半数近い366人が九電や取引先の社員らだった。九電は動員した上、約40人には手を挙げて質問するよう指示。質問内容は原子力管理部が用意した。実際に討論会で質問した18人のうち、7~8人が九電関係者だった。

 九電関係者によると、佐賀支店(現佐賀支社)などの担当者が県との事前協議で、担当職員に座席表を示し、質問者の配置などを伝えたという。やらせ要員を会場に分散して、まんべんなく座らせ、質問者として指名されやすくする狙いがあったと見られる。