デイサービス 家族旅行にて、テルマト演奏とお話 | エリーと私

デイサービス 家族旅行にて、テルマト演奏とお話






4/12、行ってきました。
眠かったけど、お客様を前にすると頭もハッキリします。

私は、病院帰りに祖母を送っていったり、諸々の打ち合わせなどでも何度も訪れていたので、利用者さんや、スタッフさん方はみんな私のこと良く知っています。

祖母も、デイで私の事をいつも話していたので、私がお邪魔する時いつも温かく迎えて頂き、祖母が認知で自分が何を話していたか忘れてしまった時も、Lちゃんと言えばすぐに誰にでも通じるのであそこの人はみんなおまはんの事よう知っとる、と言って喜んでいました。

ケアマネ兼デイの理事長から挨拶と紹介。
「本当は、皆さんと一緒にこの旅行に参加するはずだった方のお孫さんです。」

朝から湿っぽくなるのも申し訳なかったので、自己紹介は手短に、テルマトの説明も後にして演奏を始めました。
久しぶりに、昔の人ならよく知ってる定番曲。
そして、明るい春らしい曲を選びました。

みんな息を飲んで演奏を見つめています。

二曲弾き終わって、いつもの様にテルマトの種明かし。

演奏は30分と短めに。
鳥肌たってるのか身体をさすったり、涙ふいてる方も数名いました。

本当に定番曲なので、一緒に歌いましょうと呼びかけても、殆どの方が聴く側に徹して、終わると大きな拍手頂いて。

その後、祖母の話を10分程の持ち時間でさせて頂きました。
皆さん、在宅介護で看取りたい方ばかりと聞いていたので、そこを重点に具体的にお話しました。
地元で良心的に診て下さる訪問看護ステーションがあるかとか。

バリアフリーでない家で、介護できるのかとか。
介護度で、どれ位の公的サービスが使えるのかとか。

祖母の様子、私達家族、祖母が口にしていた言葉、延命治療はしないでという私達からの希望を伝えてその通りにして下さった事、亡くなった最期の時、お葬式の事など。

みんな涙ふいてました。
私の話の後、一人ずつ感想をお話されました。

包み隠さず話した私が一番だったから、皆さんも恥ずかしがらずに、それぞれの想いをお話されました。

認知症の奥様と、喧嘩ばかりしてるけど、絶対施設には入れたくない、(私の)気持ちが本当によくわかりますと言葉詰まらせて話されたご主人様。
若くして(私の両親世代)脳梗塞で車椅子生活、失語症のご主人様、不憫で可哀想で、、、と温かく支える実のお姉様。

皆、私の話を聞くことが出来て、本当に良かった、在宅で看取る希望が持てた、と口々に仰って下さいました。
ここに集まっているご家族は、心から大事に想って介護されてるんだなあと、とても嬉しく、私をも大きなファミリーに迎え入れてくださった感でいっぱいになりました。


ケアマネからも、おかげでとても良い家族旅行が出来ました、と心からお礼言われたけど、ーいえいえ、ケアマネの心こもったサポートのおかげです!!と逆にお礼。

スタッフの方も、仕事だけど勉強させて頂いてるという感想。事務局の方の聖人のような温かい眼差しと優しい言葉と誠意いっぱいのおもてなし。

ここだけ世界が違うー??と思うほど。
みんなが本当の家族みたいです。

本当にこんな素敵な時間を一緒に過ごせて心から感謝。
願わくは、祖母がいたら、、、だけど、祖母が繋いでくれたご縁だよね。

おばあちゃん、本当にありがとう。
最期の最期まで沢山の方のサポートのおかげで祖母を守る事ができた。
私は悔いはないです。