オーストラリアに学ぶ新型インフルエンザの対応 | datemon

オーストラリアに学ぶ新型インフルエンザの対応


オーストラリア連邦政府は、今週オーストラリアの会社によって行われた、成人の汎発性インフルエンザワクチンのトライアルからいくつかの予審データを受け取ったとNewsがありました。

これは、人体試験からの世界初となるワクチンの臨床使用に向けたオーストラリアの実績であり、非常に積極的なステップに従った成果であるかと思います。

しかしながら、臨床使用するにあたり、望むような効果があるのか?副作用に問題は無いか?などと、初期のトライアルからの十分な情報がまだないとも忠告しています。この追加情報は来たる数週間予想されます。

そして、オーストラリア政府が入手した、2100万の投与量のワクチンは、その投与量に関し不安を抱える状況となっているのです。前述したようにトライアルデータが揃っていない現状で投与回数が1回で効果が期待できるのであればオーストラリアの人口は、約2000万人。十分に配布できるだけのワクチンは整っていますが、仮に投与が2回必要となって来た場合、つまり、これからワクチンを接種した人の中でウィルス感染を引き起こす割合や条件といったデータが全くない中で保持している限られたワクチンは、どうしても調整していかなければならないと言うことに繋がるのです。

ワクチンの最初に受ける優先権グループを連邦政府は、慢性病の妊娠している女性や人々などの社会的弱者で最前線医療保健業務従事者と、それらになるでしょう。そして、 より多くのワクチンが利用可能であるときは、より広い共同体にワクチンを提供するでしょう。と話しています。

子供は、まだデータ把握ができていないため最初のワクチン接種からは外れるとも言っています。

さて、日本の気候と正反対のオーストラリアは、移民も多く日本よりは数段、若い年齢構成の国です。一説には、オーストラリアの新型インフルエンザの流行は峠を越えたとの報告もありますが、日本でのワクチン・プログラムは、オーストラリアの教訓をいかに生かせるかが勝負となるのでしょう。

国内でワクチンが年内で生産できるのは今のところ、1300万人~1700万人分。
日本政府が必要と思われるワクチン数は5300万人分。

政府のリーダーシップを期待する。