鉢呂さんが大臣を辞める必要は無いと思う。

勿論発言は、その後の被災者感情への考慮が欠如したものだったが、「死のまち」発言については、言い方は悪いものの、被災者の本音を代弁したものだったと思う。

毎日放射能に怯え、自らの家に帰ることさえできず、半年前までは皆が平穏に暮らしていたあの街もその街も、今では変わり果てた姿のままだからだ。

政界では、被災者に関係の無い、内輪揉めや、野党議員による与党議員の揚げ足取りが繰り広げられ、復興のスピードは遅くなるばかり。

そりゃあ「死のまち」表現も強ち間違ってはいないし、そう言いたくもなる。

ただ表現方法の一つとして、「『死のまち』と言いたくなるような悲惨な現状を目の当たりにし、更なる復興への対策と我々政治家の努力が必要だと思いました。」とかいう風に言えば、あそこまで袋叩きにされることは無かったんじゃないかと思う。

オフレコであれ「放射能をつけた」発言はかなり問題アリだったが、一つ一つの失言で揚げ足をとって、大臣を取っ替え引っ替えしていてはダメ。

被災者が望んでいるのは、大臣の交代ではない。

「復興」

ただそれだけのはず。

それに、オフレコなのにも関わらず大臣の発言を表沙汰にした記者は、堂々と出てくるべきだ。

オフレコと言えど、報道するしないは暗黙の了解というのはわかるが、ただしそれは記者が匿名で何でもかんでも公表していいわけじゃないと思う。

会見の時でさえ、何を勘違いしたのか、酷い言葉使いで鉢呂さんに突っ掛かっていくのを見たが、会見というのは、本来「話を聞く」場なのだから、質問する際は、記者は誠意を持って、正しい言葉使いで望むのが本当じゃないのか?

モラルに欠けるアホな記者が多くて恥ずかしい。

でも同じことをその記者につっこむ他の記者にもいて、あぁまだ終わりじゃないな、と思えて少しホッとした。

もっと頭の良い賢明な記者が増えて欲しい。

メディアは福島原発が与えている残酷な現状の真実を伝えて欲しい。

更に手遅れになる前に。



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