『ジジィになったらボンネビルに乗る』|https://ameblo.jp/hide-bikenori/entry-12545420308.html
HideさんはBonnevilleについて語ってくれました。
Joeさんの言葉が詩的であるなら
Hideさんの言葉は物語
しかも大作w
ここは口を挟まずにそっと読ませて頂きましょう。
バイクが繋ぐ縁、Hideさんがいつも言っている言葉です。
『ジジィになったらBonnevilleに乗る』
オレがバイクに乗り始めた頃から持ち続けている“夢”です。
Bonnevilleというバイクを知ったのは高校の時。
バイクの事なんてまだ全然知らなくて、ただバイクに乗りたいと思いながら原付免許とってDioで走り回ってた頃でした。
好きな漫画の登場人物のセリフ「トライアンフ ボンネビル」、バイクの絵も無く、その漫画の中でたった1コマの1回だけした出てこない名前。
どんなバイクかもわからない「トライアンフ ボンネビル」という響きがとても印象的で忘れられませんでした。
大学時代に友人から貰った雑誌で見たXANTHUSに一目惚れして、その友人がお世話になってるバイクショップに初めて連れていってもらった時に偶然置いてあった中古のXANTHUSをまだ免許も取ってないのに衝動買いしました。
もちろん納車は免許を取ってからって事で、お金もまだ無かったからローン組んで、その友人もまさか即買いするとは思ってなくてビックリしてました。
・・・で、
バイクの事をいろいろ知っていくうちに“TRIUMPH”ってバイクメーカーがある事を知り、遂に“Bonneville”ってバイクを発見しました。
Bonnevilleと出会った第一印象は、「まだこんなバイクに乗らなくてもいいなぁ~」
その当時はクラシカルスタイルなバイクには全然興味が無く、Bonnevilleは選択肢にも入りませんでした。
しかしずっと印象に残っていた名前・・・この時に
『ジジィになったらBonnevilleに乗る』
って“夢”が出来ました。
大型免許を取るかどうかもわかりません。
バイクに乗り続けてるかどうかもわかりません。
この先どうなるかわからない人生・・・絶対実現させようなんてこれっぽっちも思わずに、
そうなったらイイなぁ~くらいのフワッとした淡い夢でした。
時は流れ、社会人になると同時にバイクを降りて何年も経ち
そしてまたバイクに乗り始めて、いつも訪れる海沿いの道の駅に立ち寄った時にある1台のバイクが目に留まりました。
そのバイクはガッツリ弄ってあったのですが、オレは一目で何のバイクかわかりました。
XANTHUS!
オレが一目惚れして免許無いのに衝動買いしたバイク!
そのバイクのオーナーもまさかXANTHUS知ってる奴がいるとは思ってなかったらしく、ちょっと話が盛り上がるくらいにして「またどこかで会いましょう」と別れました。
その事をブログにしたらそのオーナーからコメントが!
何とその人もアメブロをやっていて、自分のバイクが載ってたって驚いたとの事。
どこかで再会しようと別れたらネットで再会しました。
それが、サダさんとの出会いでした。
サダさんとはそれからお互いのブログを見ながらコメントやりとりしていました。
同じ日同じ場所に訪れていたのですが時間がずれていたり、同じ時間に隣の山を走っていたり
お互いのブログでお互いの行動を知ってはそんな状況を面白がって、約束すれば普通に再会できるのに何故かそうせずすれ違いを楽しんでました。
そして1年後、
初めて出会った道の駅でサダさんと再会。
その時にやっとお互い連絡先を交換しました。
そんなサダさんとオレは“ダチ”になりました。
オレがZZR1400で転けて入院した時はすっ飛んで来てくれて
「あのバイクバカからバイクを取り上げたらアカン」
ってTW200を譲ってくれました。
サダさんがTW200を持って来る時に一緒についてきたのがminaさんでした。
minaさんもアメブロをやっていてBonnevilleに乗っていました。
サダさんがminaさんに声をかけて一緒にTW200を届けてくれて、ZZR1400を引き取っていってくれました。
そしてこの“旅”がキッカケでサダさんとminaさんは結婚しました。
サダさんと結婚してからminaさんはなかなかBonnevilleに乗る時間が無く、もうちょっと気軽に乗れるバイクの方が・・・なんて思うようになりました。
気軽に乗れるバイクって事でサダさんの頭にTW200が浮かび、そしてオレの『ジジィになったらBonnevilleに乗る』って言葉を思い出し、
オレにBonnevilleのオーナーになる事を打診してきました。
バイクが繋ぐ不思議なご縁。
minaさんから譲り受けたこのBonnevilleはいろんな“想い”が形になったバイクです。
オレはこのBonnevilleを手放す気はサラサラありません。
もし手放す時が来るのならそれは、このBonnevilleをminaさんに返す時だけです。
『ジジィになったらBonnevilleに乗る』
ジジィにはまだちょっと早いですが
あとはBonnevilleが似合う格好いいジジィになるだけです。
*転載禁止