今回のお話で完結…したいぞ。






熱々記者会見の直後。
まんまと記者会見の会場からキョーコを連れて逃げ出した蓮は、キョーコを抱えたまま裏からマスコミの目を盗んでエレベーターに乗り込む事に成功していた。

「ふう、脱出成功♪」

「脱出成功♪じゃないわよ!
記者会見放り出して逃げるなんて、蓮さんらしくもない!」

とにかく下ろしてくれとキョーコは足をばたつかせるが、蓮はそんな抵抗などものともせず、抱えたまま愉しそうにしていた。

「ちゃんと終わらせたじゃないか。
大事な話もあるし、切り上げさせてもらっただけだよ?
どうせ社長命令でトーク番組の出演もすると思うしね。」

「大事な話って…?」

「さっき言ったじゃないか。
か・ぞ・く・計画♪」

「☆○×★?!////」

キョーコの絶叫は既に言葉になっていない。

いつの間にか到着したエグゼクティブスィートのフロアを、軽やかな足取りで進んでいく。

「もう、いつ子供が出来ても構わない訳だし、遠慮しないで励みたいな。
俺としては…ね。」

「なっ、な、な…!」

「…ん?
七人は欲しいの?
大家族になるね♪」

「ちっがーうっ!
なんて事いうのよぉ~!」

そんな問答を繰り返しているうちに、楽々とベッドルームの扉を開け、スプリングの効いたベッドに二人で倒れ込んだのだった。





「………ま、そんな冗談は置いといてね、キョーコ。」

甘く蕩けるような微笑みを浮かべながらも真剣な眼差しで、蓮はキョーコを見つめ、優しく頬を撫でながら話す。

「…俺は君に、暖かい家族の温もりをあげたいんだ。
俺と、君と、俺達の子供達で作る、本当の家族の温もりをね。
だからといって君が君として作り上げてきた“女優・京子”も蔑ろにしたりしたくないんだ。
だから俺達の家族を増やす時は君に任せるよ。」

それまではちゃんと避妊する、…でいいよね?
と、蓮は返事も聞かずに唇を重ねた。


「んっ……う……あ…はぁ…。」

深くなるキスを受け止めながら、キョーコは蓮の軟らかな髪と逞しい背に手を回すのだった。




-END-






…あっれぇ…?
桃色目指したのに、なんでこうなるかなぁ…。
文才の無さを実感して、ここで止めておこうかな。
桃色希望があったら頑張ってみます。

ご愛読ありがとうございました。