ジャズピアニストの小曽根真さんが、昨日の岡田准一さんのラジオに出演さるというので拝聴いたしました。
すると、
なんと、日本で緊急事態宣言が出される頃から、毎晩、ネットでライブ配信されていたということを知りました。
なんて贅沢。
そして、緊急事態宣言が全面解除されようというこの時期に知った幸運に感謝しました。
早速直前の動画を見ました。
天井がすごく高いミニホールのようなリビングの中央に、ドカンとグランドピアノが置かれています。
背景にはこれまた大きなガラス窓があって、その奥には生い茂った植物の木が間接照明に照らし出されてる。
本当に幻想的なご自宅の一室が撮影されていました。
ぁあ~。こんな素晴らしい部屋。私も住んでみたい。
そうこうするうちに、左隅から小曽根さんが現れて、英語と日本語で交互にくだけた挨拶。
すると、画面には表れないけれども、高い女性の声が。
これ、あとで小曽根さんの奥様の神野三鈴さんだというのを知りました。
節々でお二人が交わされる会話も楽しそう。
さらに、途中から、小曽根さんの背後から猫がのそりのそりとリビングを横切ったり。
それはそれは、時間を忘れさせる一時間でした。
とても気さくそうな小曽根さんですが、
バークリー音楽院を首席で卒業され、若いころから世界で活躍されるミュージシャン。
先のラジオでは、岡田さんが
「日頃心がけていることは何ですか」
との質問
内心、
(岡田さん、そんな漠然としたこと聞いちゃってるよぉ~)
と思いつつ、どんな解答をされるのか気になったのですが、
「コンフォトゾーンにとどまらないこと」
コンフォトゾーン=安全圏
自分の領域からあえて外れたところに身を置くことで、ドキドキハラハラさせる環境を意識的に作ることを心がける。
素晴らしい。
人って特に大人になればなるほど、自分とうまがある人や気心が知れる人とだけ付き合おうとします。
実際ほとんどの人はそうじゃないかと。
でも、そうすると成長はないし、ワクワク感もないですよね。
特に小曽根さんが活躍される世界はジャズ。
ジャズはアドリブが当たり前の世界。
一度引いた曲をもう一度引けといわれたらできない。
例えで言われていましたが、
今話した会話をもう一度するというのはあり得ないこと。
もしそうしたら、それはすでに交わした会話を「なぞる」ことになってしまい、その時点で同じ会話ではないということ。
これを聞いたとき、あぁ~自分は守りに入っていたなぁ~と猛省しました。
調度先週から、ヘルプで他の職場に週何度か行くことになっていて、それがちょっとしたストレスになっていました。
が、小曽根さんなら毎週のようにいろんな方とのセッションや新しいメロディーの演奏や作曲が当たり前のはず。
つまり「上がってない」わけです。
有名人でも、すでに絶頂期をとうに過ぎて、過去の栄光に自己満足して周囲の失笑に気づけない方も多い中で、現役を貫かれるお一人なんだなあと確信しました。
ということで、いつまで続くかわからない小曽根さんの生ライブを出来る限り聞こうと思います。