今はそんなことないですからね、仕事してるから(笑)
まぁ例に洩れずそうゆう時期があったって話です。
ツアーから帰って来たら電気とガスが止まってましたーとかざらにありまして、その状態で水だけは出るからシャワーだけは浴びるとかね。
そして水シャワーで一月過ごす。
※これは時期的に冬の話。僕じゃないけど。
あとあれだなー、ちょっと長くなるんで気合い入れて見て下さい。
この話の主役は、都内ライブハウスでのワンマンレベルの動員や知名度のバンドのボーカルさんとドラムさん。
その2人は地方でのライブからそのまま帰って来てギターさんとベースさんをそれぞれの自宅に送り届け、最寄り駅が同じのボーカルさんとドラムさんはドラムさんの自宅に2人で居たという。
ツアーから帰って来たのは良いもののツアーに出る以上バイトなんてやってる暇も無いし当然お金が無いわけで、でもお腹すいたわけで、でもライブの売上に手つけたら事務所クビどころか犯罪者になるやーんってことで…。
そんなこんなでボーカルさんとドラムさんで機材車やら部屋やらひっくり返してやっとの思いで100円玉が出てきた。
『100円玉一枚』である。
はいここテストに出ますよ。
覚えておくように。
まぁ百円見つかったから、2人して大はしゃぎですよ。
これでSHOP99に行ける!!何か食える!!これで勝つる!!
みたいな。
そして2人でヒャッホイしながらSHOP99まで自転車を走らせる。
2人の中では3玉入ってる焼きそばを2人で分けて1.5玉ずつ食べる、これでお腹いっぱい!!幸せいっぱい夢いっぱい!!って感じだったらしい。
ドラムの方の人(一応、僕の専門学校の先輩)曰く。
しかし、彼らは心の底から日本という国やSHOP99、そして大都会東京(彼らは地方出身なので)、そして夢を追うということに対して絶望することになる。
2人はライブと移動と金探しで疲れのピークはMAX。
それでも体の底から元気を振り絞り焼きそばを持ってレジに向かい店員の兄ちゃんに言った。
「お願いしゃーす!!!!」
と2人声をそろえて言うと同時に握り締めた百円玉をカウンターに出した。
パチっとな。
さて、この辺りで賢明なる方々はもう半分くらいお気付きかもしれないですね。
まぁ長話にお付き合い下さい。
店員は何も動じずに冷静に答えた。
彼にとっては派手な見た目のオーラのあるボーカルさんだろうが、女の子より華奢で綺麗な顔立ちのドラムさんだろうが関係ない。
ぶっちゃけただの深夜に来てる客だし、この2人もすっぴんならその辺の派手な兄ちゃんと変わりない。
だからこそ、至って冷静に、多分何も考えてないからこそのいつもと同じ対応で、レジを読み上げた。
「こちら一点で104円になりまーす」
そう、彼らは大切なことを忘れていた。
忘れていたと言うよりも見えていなかったんだろう。
深夜のSHOP99の明るい光と、
そこで待つ3玉焼きそば(一人1.5玉はUFOの大盛り並みである)、
そして空腹という最高の調味料(ていうか金ないから何も食べずに地方でライブやっててそのまま戻ってきたらしい、そしてライブ時のステージドリンクを買って財布の中身が尽きたとのこと)
彼らを盲目にさせるには十分過ぎた。
そう。
彼らは『消費税』というものを忘れていたのである。
SHOP99も普通の100円ショップも、税別で99円やら100円なわけで…実際104円とか105円なんですよね。
切ないなぁ…。
その後、彼らは2人して泣きながら自宅に帰った。
初めてのワンマンの時も、事務所の人に動員や売上伸びないとかで怒られた時も、先輩から有り得ないほど理不尽な目に遭った時も絶対に泣かなかった彼らが、初めて泣いた。
2人は絶対にこのバンドで売れて、「将来ライブの打ち上げで叙々苑行けるくらいになろうな」と誓ったらしい。
たった4円、されど4円。
恐ろしい話です。
芸の道に生きる人ってのは、そんな極貧生活を送ってらっしゃる方々がざらにいらっしゃるわけです。
まぁうまいことやってるのもそれなりにいるみたいですけど。
で、何でこれを書こうとしたのか、超集中して書いてて全く忘れてしまいました。
うーん、完全に忘れましたね。
僕の極貧生活時代は、気が向いた時にでも書きます。
まぁ例に洩れずそうゆう時期があったって話です。
ツアーから帰って来たら電気とガスが止まってましたーとかざらにありまして、その状態で水だけは出るからシャワーだけは浴びるとかね。
そして水シャワーで一月過ごす。
※これは時期的に冬の話。僕じゃないけど。
あとあれだなー、ちょっと長くなるんで気合い入れて見て下さい。
この話の主役は、都内ライブハウスでのワンマンレベルの動員や知名度のバンドのボーカルさんとドラムさん。
その2人は地方でのライブからそのまま帰って来てギターさんとベースさんをそれぞれの自宅に送り届け、最寄り駅が同じのボーカルさんとドラムさんはドラムさんの自宅に2人で居たという。
ツアーから帰って来たのは良いもののツアーに出る以上バイトなんてやってる暇も無いし当然お金が無いわけで、でもお腹すいたわけで、でもライブの売上に手つけたら事務所クビどころか犯罪者になるやーんってことで…。
そんなこんなでボーカルさんとドラムさんで機材車やら部屋やらひっくり返してやっとの思いで100円玉が出てきた。
『100円玉一枚』である。
はいここテストに出ますよ。
覚えておくように。
まぁ百円見つかったから、2人して大はしゃぎですよ。
これでSHOP99に行ける!!何か食える!!これで勝つる!!
みたいな。
そして2人でヒャッホイしながらSHOP99まで自転車を走らせる。
2人の中では3玉入ってる焼きそばを2人で分けて1.5玉ずつ食べる、これでお腹いっぱい!!幸せいっぱい夢いっぱい!!って感じだったらしい。
ドラムの方の人(一応、僕の専門学校の先輩)曰く。
しかし、彼らは心の底から日本という国やSHOP99、そして大都会東京(彼らは地方出身なので)、そして夢を追うということに対して絶望することになる。
2人はライブと移動と金探しで疲れのピークはMAX。
それでも体の底から元気を振り絞り焼きそばを持ってレジに向かい店員の兄ちゃんに言った。
「お願いしゃーす!!!!」
と2人声をそろえて言うと同時に握り締めた百円玉をカウンターに出した。
パチっとな。
さて、この辺りで賢明なる方々はもう半分くらいお気付きかもしれないですね。
まぁ長話にお付き合い下さい。
店員は何も動じずに冷静に答えた。
彼にとっては派手な見た目のオーラのあるボーカルさんだろうが、女の子より華奢で綺麗な顔立ちのドラムさんだろうが関係ない。
ぶっちゃけただの深夜に来てる客だし、この2人もすっぴんならその辺の派手な兄ちゃんと変わりない。
だからこそ、至って冷静に、多分何も考えてないからこそのいつもと同じ対応で、レジを読み上げた。
「こちら一点で104円になりまーす」
そう、彼らは大切なことを忘れていた。
忘れていたと言うよりも見えていなかったんだろう。
深夜のSHOP99の明るい光と、
そこで待つ3玉焼きそば(一人1.5玉はUFOの大盛り並みである)、
そして空腹という最高の調味料(ていうか金ないから何も食べずに地方でライブやっててそのまま戻ってきたらしい、そしてライブ時のステージドリンクを買って財布の中身が尽きたとのこと)
彼らを盲目にさせるには十分過ぎた。
そう。
彼らは『消費税』というものを忘れていたのである。
SHOP99も普通の100円ショップも、税別で99円やら100円なわけで…実際104円とか105円なんですよね。
切ないなぁ…。
その後、彼らは2人して泣きながら自宅に帰った。
初めてのワンマンの時も、事務所の人に動員や売上伸びないとかで怒られた時も、先輩から有り得ないほど理不尽な目に遭った時も絶対に泣かなかった彼らが、初めて泣いた。
2人は絶対にこのバンドで売れて、「将来ライブの打ち上げで叙々苑行けるくらいになろうな」と誓ったらしい。
たった4円、されど4円。
恐ろしい話です。
芸の道に生きる人ってのは、そんな極貧生活を送ってらっしゃる方々がざらにいらっしゃるわけです。
まぁうまいことやってるのもそれなりにいるみたいですけど。
で、何でこれを書こうとしたのか、超集中して書いてて全く忘れてしまいました。
うーん、完全に忘れましたね。
僕の極貧生活時代は、気が向いた時にでも書きます。