すんたまの呟き 其の3~艶展Blog掲載なう
艶展blogにて掲載していただいていた俊太郎さまなうを三回に分けて一挙公開しております
今回は最終回
※去年の12月に毘沙門堂に行った時の写真です
なんや表の方がやかまし思うとったら……高杉はん、桝屋を広めてくれはるんはええけど、おなごはんを口説きはってばかりや
桝屋の香いうたら思いつくんはあれや、沈香の香りどす。きつうなってもあかんさかい、仄かに焚いときまひょ
かいらしいわての子猫はん……あれが見付かりおしたて伝えるんはまだ先延ばしにしときまひょ
人肌恋し季節どすな……わてはあんさんさえ傍にいてくれはったら囲炉裏へ火を焼べる事は無用や……せやけどあんさんの体に障りがあるとあかん
どないしたんや? あんさんの憂いを除いてみまひょ。せやからわてに話してくれまへんやろか
なんや楽しげに唄を口ずさんではると思うたら沖田はんどしたか。桝屋の並びに甘味処が店を構えるそうや
なんやええ事でもあったんやろか? 今日は土方はんの眉間の皺がひとつ減ってはった……あかん、観察しとったら睨まれてしもた
坂本はん、また大きな風呂敷抱えてはったけんど、中身はなんどすやろか
わてが心底惚れとるんはあんさんだけや……せやから艶展に来てくれはりますやろか? わてが誠意を込めたおもてなしをしますさかい
一年前もあんさんと愛でた紅葉が綺麗どしたな……今年もわてと共に紅葉狩りに出掛けまへんか? あんさんさえよければ
花里はん、張り切って手伝うてくれはっておおきに! 奥の部屋はもうええさかい、今日はもう置屋へ戻りなはれ(割れもんを置き去りにしとったわてがあかんかった……)
この布はわてのかいらしい子猫はんの肌を暖めるためにわてが特別にあしらえたんどす。気に入ってくれはるやろか
今宵のあんさんは月明かりを浴びてますます輝いとりますえ
わてがあんさんに伝えておへんかった事……それはあんさんと夫婦(めのと)に……はは、疲れてはったんどすな。ゆっくり休みなはれ。またいつか伝えまひょ
お帰りやす。あんさんの声は何処にいてはってもわての胸にしっかり届きますえ
眠られへんのどすか? わてがこないして抱きしめてあげまひょ……すんまへん、余計起こしてしもた
わてはあんさんの文を隅々まで何遍も読み返しとりますえ。ほんにあんさんは字までかいらしい
夕餉のおかずはどないしまひょ……「あいつをおかずに」ちょ、待ちなはれ高杉はん! それだけはあかん、あの子猫はんはわてんもんや。それだけは譲られへん
慶喜はんが桝屋に来はって手土産にこれをくれはった……「景気が良くなるようにけーき」笑うたら失礼や、せやけどツボにはまってしもたさかい、噎せ込んで誤魔化しおした
明日は藍屋はんが遠出やて……その隙に……はっ、わてとした事が危うく道を外れるとこやった
結城はんとあの子猫はんが仲ようしてはるんを目にしてしもた……わては病に掛かってしもたようや。恋の病に……
艶展blogにて掲載していただいていた俊太郎さまなうを三回に分けて一挙公開しております
今回は最終回
※去年の12月に毘沙門堂に行った時の写真です
なんや表の方がやかまし思うとったら……高杉はん、桝屋を広めてくれはるんはええけど、おなごはんを口説きはってばかりや
桝屋の香いうたら思いつくんはあれや、沈香の香りどす。きつうなってもあかんさかい、仄かに焚いときまひょ
かいらしいわての子猫はん……あれが見付かりおしたて伝えるんはまだ先延ばしにしときまひょ
人肌恋し季節どすな……わてはあんさんさえ傍にいてくれはったら囲炉裏へ火を焼べる事は無用や……せやけどあんさんの体に障りがあるとあかん
どないしたんや? あんさんの憂いを除いてみまひょ。せやからわてに話してくれまへんやろか
なんや楽しげに唄を口ずさんではると思うたら沖田はんどしたか。桝屋の並びに甘味処が店を構えるそうや
なんやええ事でもあったんやろか? 今日は土方はんの眉間の皺がひとつ減ってはった……あかん、観察しとったら睨まれてしもた
坂本はん、また大きな風呂敷抱えてはったけんど、中身はなんどすやろか
わてが心底惚れとるんはあんさんだけや……せやから艶展に来てくれはりますやろか? わてが誠意を込めたおもてなしをしますさかい
一年前もあんさんと愛でた紅葉が綺麗どしたな……今年もわてと共に紅葉狩りに出掛けまへんか? あんさんさえよければ
花里はん、張り切って手伝うてくれはっておおきに! 奥の部屋はもうええさかい、今日はもう置屋へ戻りなはれ(割れもんを置き去りにしとったわてがあかんかった……)
この布はわてのかいらしい子猫はんの肌を暖めるためにわてが特別にあしらえたんどす。気に入ってくれはるやろか
今宵のあんさんは月明かりを浴びてますます輝いとりますえ
わてがあんさんに伝えておへんかった事……それはあんさんと夫婦(めのと)に……はは、疲れてはったんどすな。ゆっくり休みなはれ。またいつか伝えまひょ
お帰りやす。あんさんの声は何処にいてはってもわての胸にしっかり届きますえ
眠られへんのどすか? わてがこないして抱きしめてあげまひょ……すんまへん、余計起こしてしもた
わてはあんさんの文を隅々まで何遍も読み返しとりますえ。ほんにあんさんは字までかいらしい
夕餉のおかずはどないしまひょ……「あいつをおかずに」ちょ、待ちなはれ高杉はん! それだけはあかん、あの子猫はんはわてんもんや。それだけは譲られへん
慶喜はんが桝屋に来はって手土産にこれをくれはった……「景気が良くなるようにけーき」笑うたら失礼や、せやけどツボにはまってしもたさかい、噎せ込んで誤魔化しおした
明日は藍屋はんが遠出やて……その隙に……はっ、わてとした事が危うく道を外れるとこやった
結城はんとあの子猫はんが仲ようしてはるんを目にしてしもた……わては病に掛かってしもたようや。恋の病に……