医学部受験のブログを書かなくなって久しいですが、今年もこの時期だけ、過去記事も引っ張り出しつつ、多浪生と仮面浪人について個人的な意見を書いてみます。
 
 
【現役生では・・】
 
現役生では、部活や文化祭など学校行事をやりながらの受験だったりして今回の受験でスイッチが入るのが遅かったのなら浪人も当然と受け入れ、

秋以降の数か月間で500点台前半とかのマーク模試から追い上げ、数カ月で100点近く伸ばした伸びしろの高さを見て、もう1年頑張れば医学部に合格できるかも・・と思ったりします。

 
ここまではいいです。伸びしろなんてその人のポテンシャルもありますし、浪人してガチで勉強すれば、奇跡的な飛躍をとげるお子さんかもしれません。

目標を90%に設定して頑張り、それでも仮に80%台前半だったとしても、医学部受験の土俵にはギリギリでも立てますしね・・ 

けれど、二浪くらいは覚悟しておくくらいの強い気持ちを持つ必要があるとは思います。


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医学部受験にチャレンジするにあたって、今回の共通テストの得点で合格するのはまず難しいだろうと思える人でも、来年に繋げるために国公立大医学部に出願した人はいます。
 

医学科では合格がまず難しいような共通テストの成績だった人が、来年の受験に繋げる為に前期は共通テストの足切りがなさそうな医学部をなんとか探し出して出願し、
 
後期は二次試験の比率が高い工学部など他学部に出願。

後期で合格したら仮面浪人もありなのかも・・と考えている人もいたりします。
 


個人的感想としては、お子さん自身が来年も医学科にチャレンジしたい意志が強いなら、一浪もしない段階での仮面浪人はやめたほうがいいという意見を持っています。


 
例えば、共通テスト500点(約56%)から600点(約67%)に成績を数カ月で伸ばすことが出来た現役生にとって、
 
ガチで勉強できる浪人で1年間も猶予があるなら、医学部受験生が目標とする800点(約89%)にせまることは出来るだろうと甘くみているふしもあり、仮面浪人という言葉も出てしまうと思うのです。
 

けれど、それは違います。

例え数カ月で500点(約56%)から600点(約67%)にすることは出来ても、800点(約89%)の壁は結構、いえ、かなり高いのです。
 
勿論共通テストが9割無くても合格はできますが、今年の共通テストで得点率70%もない人が仮面浪人するのは得策ではなく、予備校に行ってガチで医学部受験に再チャレンジすることを、私の息子だったとしたら勧めると思います。


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もう少し想像するなら、仮に、親御さん自身が工学部にも価値を見いだしており(そのまま進学した工学部に留まってくれたら親として気持ちも楽だし・・)という考えも水面下に持っているという背景があって「医学部受験に再チャレンジしてもいいけど、取り合えず仮面浪人してみてもいいよ・・」と、後期日程で合格したら子に話してみようかな・・というのがあるのかもしれません。
 
その場合は、お子さんの医学科受験への気持ちがどこまで強いのかという気持ちをそのときに再確認ですね。