● 親の教えを守って、物を捨てられずに苦しむ方々

こんにちは、片岡すずみです。

このブログでは、時事ネタはほとんど話したことがないのですが。

ジャニーズ事務所の会見、中でも藤島ジュリー景子さんの手紙をネットニュースで見ましてね。

動画でも一部、拝見したんです。

というのも彼女が、母であるメリーさんについて語った、このような内容が印象的だったからです。

「私が少しでも彼女と違う意見を言うと気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした」

様々な意見がありますが。

少なくともこの関係性に関しては、心から気の毒だなと思いました。

私は泣いちゃいましたよ…

ここまでではないにせよ、心理カウンセラーの方などからですね。

親が子どもを強くコントロールしているケースは、この国ではとても多いと聞きます。

もともと儒教の国ですし、欧米と比べて、親子のつながりが濃いんですよね。

親孝行をすべきという価値観も、根深いですし。

もはや圧力と言っても、差し支えないかもしれません。

だから親を喜こばせるために、親の望むような人生を歩もうとする。

たとえ、自分の心とは違う道だったとしても。

これが「親孝行なんだ」と言い聞かせながらね。

そして。

優しい子であればあるほど、親の願いを叶えられない時に、自分を責めてしまうんですよね。

自分で自分を、罰してしまうんです。

そうして、大人になっても、親が亡くなっても、その精神的な縛りは続きます。

収納のサポートをしているとですね。

親の教えを守るがために、物を手放せなくて苦しんでいる方々に出会います。

そういう方の親御さんも、物を捨てられない方だとお聞きすることも多いです。

まさしく、親が持っていた「物を捨てるときの罪悪感」を、相続してしまっている状態。

そんな時は、

「捨てても良いんですよ」

と、言ってさし上げることにしています。

いわば、抱えていらっしゃる罪悪感を、肩代わりするわけです。

だからこそ、私もけっこうしんどいんです…

なので、深く深くお願いしたいのはですね。

「子どもに、物を手放す罪悪感だけは、渡さないでほしい」

ということです。

片付け方は、大人になってからでも身につけることができます。

でも、罪悪感を手放すのは、本当に難しい。

物を大事にすることを教えるのは、大事なことなんですよ?

でも、物を大事にするというのは。

使ってあげて、その寿命をまっとうさせてあげることですからね。

想い出のものであれば、飾ったり、折々で見返してあげることです。

収納に入れ込んで、ただ取っておくということではないですよ!

今回お話したことは、前々からお伝えしたいと思っていたことなんです。

でも、このブログを読んでくださっている方の中には、お子さんのいる方も多いと思い、躊躇していたんですね。

きっかけを与えてもらったなと思っています。

この書き方で、うまく伝えられましたかね?

苦しい思いをする方が、減ることを願っています。


個人のマンションや注文住宅、賃貸、店舗のインテリアコーディネートとリフォーム、中古リノベーションにご対応

キッチン・リビングの整理・片付けも収納アドバイザーにご依頼ご相談下さい。東京横浜大阪他、全国の依頼に対応