今日は食事をしていても、電車に乗っていてもサッカーの話をしてましたね。ヲタク女子までサッカーの話題をしていました。ワールドカップはそれだけ影響力があるのだと実感しました。本田のPKは繰り返し繰り返し放送されて、ワールドカップの出場権を得たのだなと改めて喜びとまだまだ世界では戦えないと思います。それは選手達も一番実感していて、もっともっとチームと個人が成長し続けて行かなければなりません。ザッケローニ監督もそれを凄く感じています。




 そんな日本代表が次に挑む戦いは、大陸王者が集まったコンフェデレーションズカップです。まさに日本代表の現在地を知るには持ってこいの強豪との戦いです。そのコンフェデを戦う23名が発表されました。ザッケローニ監督は信頼する23名を選びました。特徴としては発足以来ベースは固まっていて、後1年でオプションを加えたいという狙いがあるのではないでしょうか。監督はどの選手にも代表はオープンだと言っていますが、私はオープンでなくそれほどチャンスは残されていないと思っています。




コンフェデレーションズカップメンバー

GK:
川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
西川周作(サンフレッチェ広島)
権田修一(FC東京)



DF:
今野泰幸(ガンバ大阪)
栗原勇蔵(横浜F・マリノス)
伊野波雅彦(ジュビロ磐田)
長友佑都(インテル/イタリア)
内田篤人(シャルケ04/ドイツ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)
酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)



MF:
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)
細貝萌(レバークーゼン/ドイツ)
本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)
高橋秀人(FC東京)



FW:
前田遼一(ジュビロ磐田)
岡崎慎司(シュツットガルト/ドイツ)
ハーフナー・マイク(フィテッセ/オランダ)
乾貴士(フランクフルト/ドイツ)
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
清武弘嗣(ニュルンベルク/ドイツ)





 オーストラリア戦のメンバーからベンチ外だった駒野・東・工藤が外れ、日本代表はザッケローニ監督の主力メンバーが選ばれました。新戦力の投入よりは、現状の力でどれぐらい出来るのか?そこを重視していると思います。実際、私はJリーグの試合も観ていますが、正直言ってJリーグのメンバーが主力を務める事は難しい。このメンバーは世界でも認められているメンバーですし、ザッケローニ監督のやり方を知っているからです。




 しかし、選手達は出場権を得た後の会見で非常に危機感を持っている事を口にしています。特に本田・長友・香川のビッグ3は、世界のトップで戦っている事もあり、今の代表ではとても戦えない。だからこそ、コンフェデを通じてどうしなければならないかを理解すると思います。ブラジル・イタリア・メキシコが相手ですから、私は今の代表の力をぶつけて負けても課題が明らかになって返っていいと思います。中途半端に勝っちゃったら課題が判りませんし。だから、苦い薬になっても1年後の喜びに繋がれば、それが一番良いわけですから。その意味では、7月の東アジア選手権は国内組にとってはチャンスです。現状のメンバーに割って入れるかどうかのアピールの場になるわけですから。




ザッケローニ監督のコメント

――前田(遼一)や本田(圭佑)らの1トップの適性をどのように見極めているか?

 彼らのパフェーマンスには満足している。得点を挙げられているのは彼らの役割が大きい。ハーフナー(・マイク)は多く出ていないが、前田への評価は90分間を見てあげないといけない。守備での貢献や、攻撃でもスペースを作る動き、味方が使うためにつぶれるところを見なければいけない。前田に関しては、得点を挙げてくれているし、ハーフナーに関してはわれわれのサッカーに違ったバリエーションをもたらしてくれる。



――攻守において来年までにバージョンアップしたいものは?

 チームとしてさまざまな形を持っていなければならない。昨日の試合はコンビネーションで崩す場面が多かったが、その中でもう少し手数をかけないでゴールに迫る形、またもう少し裏のスペースを有効に使う形を出していかないといけない。やはりパスサッカーというのは日本のサッカー文化で、それは非常にいいと思っているが、世界レベルのピッチに立ったときに、もう少しゴールに向かう姿勢が必要なのかと思う。ヨーロッパは日常的に(リオネル・)メッシや、クリスティアーノ・ロナウドと戦っている選手がいる。その選手たちの準備が整う前に、よりスピードを持って仕掛けるやり方もあると思う。



――「コンフェデ杯でチャレンジしたい」という選手が多いが、監督はどう考えるか?

 まずは、今朝の会見で選手が引き締まったコメントをしたことは非常に良いと思うし、志が高いと思った。しかし、志だけ高くてもダメなので、それに伴って成長しなければならない。慢心せずに、志にうぬぼれることなく、謙虚な気持ちを持ってやらないといけない。W杯で良い戦いをするためにコンフェデ杯はいいテストの場になる。現状のポジションを確認して、世界との差を測る絶好の機会。皆さんご存じのように結果を約束するタイプではないので、結果を言っても話は進まない。高い志を持っているが、結果はピッチで証明したい。



――イラク戦をどのように使うのか? 主力の起用について

 選手のコンディションを把握するところから、これから考えたい。当然イラク戦は敬意を持って戦うべきだ。ほかの国は予選をやっているし、正々堂々と戦わなければいけない。コンフェデ杯にもつながるので、しっかり勝ちたいと思う。イラク戦では考え方がいくつかあって、コンディションがいまいちな選手はきちんと上げてほしい。



――2年半メンバーを固定しているが、手応えは? また、新しい選手への期待は?
 やはり、新戦力には細心の注意を払っている。しかし、昨日のメンバーについては、これまでの戦いでもしっかりと勝ってきたということで、うまくいっていると思う。監督が考えることはどのようにすればしっかり勝てるかということで、そういう意味ではうまくいっている。それに新しい選手が入るための基礎も築けていると思う。就任した当初、よく覚えているのが、引いた相手に対してどうするのか、ということだった。ここ最近はそのような質問もなく、昨日の試合でも引いた相手にシュートまで持っていけている。あそこまで引かれても、スペースを作ってシュートまで持っていけているということは、チームが成長している象徴と言えるのではないかと思う。





今後の日本代表の試合予定

■コンフェデレーションズカップ(6月15日~30日/ブラジル)
6月15日(16日午前4時) ブラジル戦(ブラジリア)
6月19日(20日午前7時) イタリア戦(レシフェ)
6月22日(23日午前4時) メキシコ戦(ベロ・オリゾンテ)



■東アジアカップ(7月20日~28日/韓国)
7月21日 中国戦(ソウル)
7月25日 オーストラリア戦(ファソン)
7月28日 韓国戦(ソウル)



■キリンチャレンジカップ
8月14日 ウルグアイ戦(宮城スタジアム)
9月6日 グアテマラ戦(長居スタジアム)
9月10日 ガーナ戦(日産スタジアム)



■欧州遠征
10月11日 セルビア戦(セルビア)
10月15日 ベラルーシ戦(ベラルーシ)