①アニメとスポーツのコラボは続けるべき

 7月スタートのTVアニメ「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」とサンフレッチェ広島のコラボが決定した。広島県竹原市を舞台に、写真が大好きな高校生・沢渡楓と彼女をとりまく人たちの日常とささやかな夢を描いた「たまゆら」の第2期シリーズである本作。第1期シリーズとあわせてNHK広島でも放送されることが決定するなど、聖地巡礼アニメとしても盛り上がっている。放送局は、 AT-X、TOKYO MX、テレビ愛知、NHK広島、テレビ神奈川、サンテレビ、TVQ九州放送。スタッフやキャストは作品詳細にて。




今回、広島が本拠地のJリーグ所属サッカークラブ・サンフレッチェ広島とのコラボが決定。7月13日19時からエディオンスタジアム広島で行われるセレッソ大阪戦において、コラボポストカードを先着1万人に配布する。絵柄は、スタジアム前でユニフォームや応援グッズを持ったメインキャラクターをイメージした描き下ろしで、サンフレッチェ広島サポーターにとっても貴重なアイテムとなりそうだ。配布は、17時からアウェイゲートを除く各入場ゲートにて(※シーズンパス所持者には先行入場開始の16時30分から配布)。




                   アニメフレッシュエクスプレス-サンフレ



アキバ総研より




 地方を舞台にしたアニメと地元密着のJリーグ。ありそうでなかったコラボですが、これは是非やるべきコラボだと思っていました。アニメの力によって今まで縁がなかった地域に多くの人々が集まる。一時的なブームから恒常的なつながりが生まれているのが、アニメの力だと思います。サッカーもプロリーグであるJリーグが始まって20年経過し、全国レベルの人気チームはないですが、地元に根付いています。同じ地方を盛り上げるという意味ではいい取り組みだと思いますが、サッカーファンはアニメに対して抵抗感がある人いると思うので上手く行くかどうかは未知数ですがね。





②宮崎・細田監督の声優に対するコメントについて

 先日のホリエモンの「声優ってそんなにスキルいるの?」発言 が発端となって、声優に関する議論が活発になっている。そんな中、自身の作品であまり声優を起用しないアニメ監督である宮崎駿監督や細田守監督の以前の発言がネット上で話題になっているようだ。6月27日に掲載された『エキサイトレビュー』の記事 『宮崎駿は、声優のスキルについてどう考えているのかには『ジブリの教科書3 となりのトトロ』に記載されている宮崎監督の言葉が引用されている。




 それによれば、 「映画は実際時間のないところで作りますから、声優さんの器用さに頼ってるんです。でもやっぱり、どっかで欲求不満になるときがある。存在感のなさみたいなところにね。特に女の子の声なんかみんな、『わたし、かわいいでしょ』みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている」 というものがあり、こちらがかなりネット上で話題になった。その一連の経緯については、『web R25』の『宮崎駿監督の声優論に賛否の声』(http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20130702-00030865-r25&vos=ngt20130501001)という記事にまとめられている。


また、細田守監督は、『マイナビニュース』のインタビューにて
「特に意識しているわけではなく、あくまでもオーディションをやって、キャラクターのイメージの合う方にお願いした結果ですね。声優さん、俳優さん、舞台俳優さん、子役……と、いろんな方に来ていただいていますが、基本的には技術や上手さよりも、声のイメージや人間性が役柄に近い人を選ぶ傾向にあるかもしれません。




 もちろん上手い方にやっていただくほうがいいのは当たり前で。……あの、声優さんというのは本当に上手いんですよ。ただ上手いがゆえに、オーディションでは人間性が判り辛くなるときがある。休憩の合間に会話をしたりすると、その方のいろいろな面が見えて面白いのですが、いざ本番となるとその人間的面白さがお芝居に隠されてしまうことが多かったりするので……難しいですね」 と語っており、こちらも現在ネット上で話題になっているようだ。宮崎監督についても細田監督についても、ここに引用した一部の発言だけでなく記事全体を読んで欲しいが、両監督のお芝居に関しての考えが垣間見えて実に興味深い。


 ちなみに、最初の宮崎監督の発言は宮崎監督「特に女の子の声なんかみんな、『わたし、かわいいでしょ』みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている」 アニオタが「特に女の子の声なんかみんな、『わたし、かわいいでしょ』みたいな声を出すでしょ。あれがたまらんのですよ。なんとかしたいといつも思っている」 同じ言葉なのに、言う人が違うと意味が違って聞こえる!ふしぎ! というネタにされていたりするようである……。



ガジェット通信より


 確かに普段からアニメを観ている人にとって、身近に存在する声優さんが登場しない宮崎・細田監督の作品は、納得出来ない部分があると思います。私はインタビューを読んでアニメの質が違うのだと実感しました。例えば、釘宮理恵さんの声を聴いた時アニヲタは興奮しますが、一般の人は余り良い感じがしない耳障りの悪いキンキン声だと思ってし舞う人が多いでしょう。逆に声の仕事を余りしていない人を起用した方が、人間らしいリアリティを生み出せると考えているのが、両監督の考え方なのだと感じました。




 このようになったのは、深夜アニメが始まってから黎明期から活躍して来た人に憧れて声優になった人が多く、声にコンプレックスを持っていた人が活躍出来る環境が整ったわけです。いわば一般的に見たら違和感が生じるという事です。宮崎・細田領監督の作品は一般層に向けて制作された作品でありますし、より親近感が沸くようにするには、声の仕事では素人の庵野監督を起用した方が良いと考えた宮崎監督の考え方は、理にかなっていると思います。同じアニメでもここまで色が違ってくると全く別であると考えた方がいいのかもしれません。