コンフェデレーションズカップは3連敗!出来る事と差があることが明らかとなり、新しい風が必要だと思わせた結果でした。だから、7月21日から開催される東アジア選手権は新たな戦力となる選手が出てきて欲しいと思っていました。ザッケローニ監督は、コンフェデ視察終了後帰国してJリーグを視察。かねてより注目していた選手をチェックしていました。そして、今日発表されたメンバーはファンが見たいと思っていた選手が数多く選ばれました。私も非常に楽しみなメンバーです。メンバーは全て国内組で、まさに代表に入れるかどうかのトライアルだと思います。



東アジア選手権メンバー発表(赤字は初選出)

GK
林卓人(仙台)
西川周作(広島)
権田修一(FC東京)

DF
駒野友一(磐田)
栗原勇蔵(横浜FM)
千葉和彦(広島)
森脇良太(浦和)
槙野智章(浦和)
森重真人(FC東京)
鈴木大輔(柏)

MF
青山敏弘(広島)
高萩洋次郎(広島)
高橋秀人(FC東京)
山口螢(C大阪)
扇原貴宏(C大阪)
柴崎岳(鹿島)

FW
豊田陽平(鳥栖)
山田大記(磐田)
柿谷曜一朗(C大阪)
齋藤学(横浜FM)

工藤壮人(柏)
大迫勇也(鹿島)
原口元気(浦和)



 GKはコンフェデでも召集された西川・権田に加えてベガルタ仙台の林が選ばれました。キーパーが最も固定されていたので、ここはザック監督の中ではもう陣容が固まっているのかなと思いました。DFは復帰した槙野・森脇に加えて、駒野・栗原の常連組と新顔で柏の鈴木大輔・広島の千葉・FC東京の森重(10年イエメン戦以来の復帰)が選ばれました。サイドバックよりもCBが多く選ばれているので、監督はここに新顔が出て来て欲しいと思っているのでしょう。逆に伊野波が選ばれなかったのが意外です。



 MFボランチの選手が多く選ばれているのが特徴です。セレッソコンビの山口・扇原、広島コンビの高萩・青山、常連の高橋が選ばれていますが、私の注目は何と言っても鹿島の柴崎岳です。遠藤の後継者が現れない中で、広い視野と高いパス精度を併せ持つ彼はまさに最適です。チャンスと見るや飛び出す能力もあり、彼が司令塔として機能すれば更なる力になると思います。



 FWは今点を取っている選手というわけではなく、手元で見てみたいリーグ戦で成長している選手が選ばれている印象を持ちました。CF候補として選ばれたのは、ヘディングが強いサガン鳥栖の豊田。スピードとシュートの上手さを併せ持つレイソルの工藤。半端無いと言われ続けた大器鹿島の大迫です。期待しているのはやっぱり豊田ですね。前田が軸なのはわかりますが、やっぱりもう1枚使える選手が欲しいからです。




 攻撃的なMFとして選ばれたのは、低迷するジュビロの中で奮闘する山田、レッズ躍進を支える原口は代表復帰。先日の大宮戦で、エヒメッシの異名通りも4人抜きゴールを決めた斉藤。そして、ティーンの頃からジーニアスと呼ばれた天才柿谷が選ばれました。私はコンフェデで感じたのは、残り15分の勝負どころで使えるジョーカーの存在です。疲れているDFにとって一番嫌なのは、ドリブルで仕掛けられる事です。その意味では、マリノスの斉藤の存在は非常に大きい。俊敏な動きは外国人には付いて来られないと思います。その意味ではジョーカーとしての起用が期待されます。




 逆にJリーグで結果を残してきた大久保や佐藤寿人、実績のある闘莉王などは選ばれませんでした。ザッケローニ監督は常に成長している事が大切だと言ってます。若手でも成長していないと見ている選手は選ばれていませんし、ある程度わかっている選手よりは、今後1年間で成長する可能性のある選手に期待したいという感じがあります。東アジア選手権は、7月21日から韓国で開催されます。



ザッケローニ監督のコメント

 23人に絞るのは困難な作業だったが、そこで考えたのはある程度力を把握しているメンバーではなく、Jリーグで成長していて手元で見てみたい選手を中心に選んだ。これまで選んできた国内組で、今回選ばれなかったメンバーは十分に力は把握しているので、新しい選手にチャンスを与えた。



東アジア選手権日程(テレビはフジテレビ系列)
7月21日(日) 21:00 日本VS中国
7月25日(木) 20:00 日本VSオーストラリア
7月28日(日) 20:00 韓国VS日本