しばらく更新しないですいません。ちょっと書きたい事が見つからず、やる気が無くなっていました。しかし、コミケの時期になったら書こうと思っていたので、今日は3日間参戦したコミックマーケット84の個人的な感想を書こうと思います。まず、この3日間は本当に暑かった。外で待っているのもかなりの消耗戦となりましたが、館内も本当に暑かった。上手く水分補給しないと熱中症で倒れてしまうと危惧していた通り、多くの人が熱中症に倒れてしまいました。



 これは誰にも起こり得る事ですけど、自分で体調管理しないと折角の楽しいイベントが台無しになってしまいます。撤退する勇気も必要だと感じました。冬コミは逆に極寒の中での開催ですから、風邪を引いて熱が出て倒れてしまう人も増えてしまう可能性があります。今後はコミケ以外の販売方法も是非考えて欲しいですね。来年も夏コミの時期はお盆の時期ですから、今年のような猛暑になる場合も十分想像できます。皆が楽しく過ごせるコミケであって欲しいと願っています。



 さて、楽しいといえば今回盛り上げてくれたのはスタッフさんの巧みな誘導話術です。今年、流行語になりそうなDJポリスのオタク版ですね。彼らも言わばコミケ参加者と同じオタクだとなのですけど、ボランティアとしてコミケの運営に協力しているわけです。今回はコスプレも同人誌もとにかく進撃の巨人が熱かった。いろいろな要素を組み合わせ謎多い作品となっている進撃の巨人はネタとして使いやすく、参加者の心を掴みました。



スタッフさんの進撃ネタアナウンス

スタッフ「徹夜組を一匹残らず駆逐してやる!!この有明から・・・一匹・・・残らず!!!」




スタッフ「これから第84回壁内調査の二日目を行います!!壁の中には大小5000を越える巨人がいます!みなさん、目当ての巨人を一匹残らず駆逐してください!!奴等の弱点は、うなじではありません!奴等の弱点は現金です!みなさん沢山お持ちの現金で、奴等を駆逐してください!」



スタッフ「コミケで禁止されていることは窃盗・盗難・立体機動での移動です!」



スタッフ「たくさんの仲間が駆逐(救護室行き)されました!皆さんは駆逐されないよう気を付けてください!」




 彼らも参加者であるのですから、同人誌を求めてくる参加者の気持ちは十分わかっています。事故のないように安全で楽しいイベントにしたい。こういう縁の下の力持ちの存在が無ければコミケは続いていかない。今回の猛暑の中での開催で改めて感じさせられました。彼らのバックアップもあり、今回の3日間倒れてしまう人が続出してしまいましたが、大きな事故も無く無事終了したのは何よりでした。そんな真夏の熱い・暑い3日間を振り返ってみましょう。




8月11日(土)参加者数21万人

 初日は女性の参加者が目立ちました。それもそのはず黒子のバスケがコミケに復活し、銀魂など女性に人気のある作品が揃ったからです。更には企業ブースでは、お約束となっている高度な情報戦が展開され「なのは完売」のフレーズも当たり前のように登場しました。そして、今回は進撃の巨人が本当に凄かった。サークル参加は時間の都合で間に合わない所が多かったみたいですが、企業ブースのグッズ販売は軒並み完売。まさにコミケ戦士にグッズという名の巨人が駆逐されたと言えるのではないでしょうか。



 また、初日はマスコミの取材も多数ありました。やはりこの猛暑の中21万人も人が集まる巨大イベントですから、取材に走るもの当然でしょう。彼らは何故そこまでして頑張るかなど深く突き詰めて欲しかったのですが、「終わった後に東京湾の花火大会に行きますか?」と質問しためざましテレビ。一般人の論理がコミケ戦士には通用しない。奴らを駆逐できるのは薄い本と企業グッズなのだと知らないので、こういうことを聞いてしまうのですね。当然答えは行かないが100%でした。ちなみに私は初日は自分の欲しいまどマギの二次創作本をちょろっと買いました。



初日の主な出来事

・徹夜組6500人集結(踏絵を踏ませて始発の後ろにさせてね)

・なのは完売・巨人駆逐

・TBSブースでトラブル発生。(並んで全然進まず今日は売らない発言。並んでいた参加者の体温が熱湯コマーシャルの風呂の温度ぐらいになるぐらいブチ切れ)

・あまりの熱中症患者の多さに救急車が列を作るシャレにならない状態発生

・参加者とリア充花火見物客のバッティングは無かったが、りんかい線が汗の匂いの臭さといたい袋にツイッタークレームだらけ。



8月11日(日)参加者21万人

 2日目も初日同様東京は猛暑日。最も盛り上がる創作系(ぶっちゃければエロ)や評論やさまざまなグッズが販売された熱い1日となりました。テンション高い太陽が容赦の無い光を当てました。結果、初日以上に熱中症で倒れる人が続出。私の目の前を熱中症で倒れてしまった人をスタッフが運んでいく姿を目撃しました。改めて今年の夏コミは本当に過酷であると思い知った瞬間でした。



 それにしても朝から参加者は多く集まり、8時半からはきっちりとドキドキプリキュアをワンセグで見ている人が続出。プリキュアも皆で観たら恥ずかしくないという現象が発生したり、スタッフさんが「みなさんにっこにこ!」とラブライバーを喜ばせる挨拶をするなど、嵐の前の静けさと言いますかちゃんと並んで、10時のゴングの時間を待ちわびていました。そして10時になると東館を中心に一斉に殺到。



 スタッフ本や大手サークルの新刊を求めての戦いが始まりました。私はその頃に自分の身近な事を済ましてようやく出発したのです。正直言ってそこまで頑張ろうという気持ちが起こらなくなっているのです。逆に評論本などが好きで、オタクネタを絡ませて判りやすくいろいろな事を説明してくれるのが本当に面白い。これはあくまでも個人的主観ですが、コミケはさまざまな氷原の場であり、出会いや再会の場でもあると思っています。



 全く興味が無かったジャンルに興味を持ったりする事で、サークルさんの存在を知ったりする事や新しい物を求めて今まで買っていたサークルさんに足を運んで元気な姿を見せて挨拶する。中には久しぶりの再会を祝って抱き合っていた人もいました。男女問わず同じ作品が好きな人と仲良くなったり、オフ会に参加して友人を増やすなどもコミケの醍醐味。1人も気楽で良いですが、語り合う仲間が居ればもっと楽しいと感じました。




2日目の主な出来事

始発組のダッシュだけは世界陸上のボルト並み

朝7時半からキョウリュウジャーダンスをする輩が登場

ビッグサイト内の気温が47度まで上昇

汗と冷房で完成!伝説のコミケ雲

救護室が満員御礼

ふなっしーVS調査兵団の異色コラボ実現

艦コミのスタッフ本発売でZINにも長蛇の列

2日目も臭いりんかい線

サマソニとコミケ戦士が新木場でバッティング

日テレ取材リポーターが「もっとやばそうな奴映して」と発言





8月12日(月)参加者17万人

 月曜日に3日目を持って来たのは、ある意味良かったのかもしれません。ゲーム系・デジタル系がまとめられたので、それが目的の人にはわかりやすくなったからです。徹夜組がかなり減った代わりに始発組が増えて、平日の通勤ラッシュとバッティング。りんかい線が遅れてしまう事態となりました。まあこれはある程度予想されましたけど、若い参加者に人気の東方やボカロが出展された事も影響したのかもしれません。



 私もお昼前に到着したのですが、非常にすいている感じがしました。4万人少ないからすいているというのも変な感覚なのですが、何だか凄く動きやすかったです。今日はFateの同人誌が欲しかったので、結構お気に入りの本が買えたので良かったです。また、初めてデジタル系の部門を訪れました。CDドラマやアレンジCDなどが数多く発売されていました。しかも、声優の岩男潤子さんご本人もいらっしゃって、思わずCDを買いました。こういう思わぬ出会いもあってとても良かったです。



 3日間通じての入場者数は59万人。今までの最高が56万人だったので、3万人増加した結果となりました。私は非常にコミケ参加者がボーダレス化したと思います。オタクと一般人の差が小さくなり、コミケってどんな所だろうと思って参加する人が増えたみたいです。数十万円使う人もいれば、全くお金を使わない人もいる。参加者の中にも違いが見えてきました。カップルでコミケ会場に来ている人も今回もいましたし。今後もボーダレス化は続いて行くと思いますが、まだまだオタクの祭典という冠は残っていくと思います。




3日目の出来事

朝からフジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日で猛暑のコミケ取材VTR公開

始発組のスタートがウェディングドレスとタキシードの男女

阿澄佳奈さんの誕生日を祝うバースデーソングを熱唱

大崎駅でトラブルと混雑でりんかい線直通運転中止

西エスカレーター停止

前日の進撃の巨人に大興奮