①TAFとACEが合体し新生アニメイベント誕生

 2014年春に、新たな大型アニメイベントが誕生することになった。10月9日、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京で、「アニメ業界 新イベント開催発表記者会見」が行われた。この場で、AnimeJapan実行委員会が2014年3月22日と23日の2日間、アニメの文化と産業、情報を国内外に発信するAnimeJapan2014を東京ビッグサイトで開催することを明らかにした。



 新イベントは、これまで春に開催されてきたアニメの大型イベント東京国際アニメフェア(TAF)とアニメ コンテンツ エキスポ(ACE)を発展させたものとなる。ふたつの大型イベントが合流することで、情報発信のパワーをさらに拡大する。これに伴い2014年3月19日から22日まで開催を予定していた東京国際アニメフェアは行われなくなる。また、過去3年(2011年は震災のため中止)運営されてきたアニメコンテンツ エキスポも実施されない。イベントの参加企業もビッグネームが並んだ。




 実行委員会には、これまで東京国際アニメフェアを運営に関わってきた日本動画協会のほか、アニメコンテンツ エキスポの中心企業であったアニプレックス、KADOKAWAなども加わっている。そのほか東映アニメーション、手塚プロダクション、サンライズなどアニメ製作会社、キングレコードやバンダイビジュアル、ポニーキャニオンといった映像ソフトメーカーなど、計19社、1団体で構成される。日本の主要アニメ企業が揃ってイベントを盛り上げていくことになる。




 AnimeJapan2014は、開催会場は東京ビッグサイトを引継ぎ、日程もこれまで東京国際アニメフェア2014が予定したスケジュールを引き継ぐ。一方で、開催期間は22日と23日の2日間のみと、短縮された。巨大な会場の運営費を縮小することが可能になる。一方で、ACEにはなかったビジネス向けの機能を盛り込む。ここ数年、アニメ業界のイベント分裂とも指摘されることの多かったふたつの大型イベントが合流することで、業界の新たな発展が期待出来そうだ。



AnimeJapan実行委員会
株式会社アニプレックス、株式会社アニメイト、株式会社KADOKAWA、キングレ コード株式会社、株式会社サテライト、株式会社サンライズ、ジェネオン・ユ ニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社、株式会社小学館集英社プロダクション、株式会社手塚プロダクション、東映アニメーション株式会社、 株式会社トムス・エンタテインメント、株式会社日本アドシステムズ、日本アニメーション株式会社、バンダイビジュアル株式会社、株式会社ぴえろ、株式 会社プロダクション・アイジー、株式会社フロンティアワークス、株式会社ポニーキャニオン、株式会社マーベラスAQL(19社/50音順)、及び、一般社団法人


アニメアニメより



 2010年に可決された東京都青少年健全育成条例改正案に反対した角川グループなどが独自に開催したACEは、コアなファンを中心に多くの観客を集めて、現代アニメがいかにビジネス色が強いか印象付けました。逆に一般層やファミリー層向けにアニメの魅力を伝えようとしたTAFは、盛り上がりに欠けた印象がありました。今回は民間企業が中心となって、改めて大型アニメイベントAnime Japanというイベントが誕生しました。




 このイベントは実行委員会の名前を見ると、TAFを主催していた東京都の名前が無く行政主導ではなく民間主導で行われているのが特徴で、東京ゲームショウのアニメ版と考えるのが妥当でしょう。子供向けからコアな作品まで、アニメの魅力をしっかり伝えてくれるイベントになる事を期待します。イベントは大型ステージを使う事を守ったり、神回アワーなどの企画も存続して欲しい。私はACEのいい部分とTAFのいい部分を結集した最高のアニメイベントになることを期待します。




②新作の前に復習しておこう

 人気アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』の公開(10月26日)を記念して、その1週前となる19日より1週間限定で、昨年公開された劇場版旧作2作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語』が、全国43の劇場でリバイバル上映されることが決まった。



 旧作の[前編][後編]は、2011年に放送されたテレビアニメの物語を再編集したもの。昨年の公開時と同等規模のリバイバル上映は異例ともいえ、新作への期待度の高さが伺える。新作の[新編]はそれらの続編にして劇場版初の完全新作。上映劇場やチケットの購入方法など詳細は映画公式サイトに掲載。前編・後編 ともに1日各1回(以上)上映予定。料金は1000円均一。


オリコンスタイルより