2014年夏、ワールドカップ一色の中始まる新作アニメは続編作品中心に揃っている感じがあります。例年夏アニメは春と秋の間にあるので、ちょっと落ちる気がしていたのですが今年はどうやら違うみたいですね。そこで私は思ったのですが、本当に夏アニメからヒット作品がなかったのか?面白い作品もあったはずと思い、個人的に思い出に残る2005年から2013年までの夏アニメの作品をピックアップしました。ちょっと懐かしい作品もあるので、今度観てみようと思ったら嬉しいですね。




2005年夏(D.C.S.S. ~ダ・カーポ セカンドシーズン~)

 エロゲ原作の作品では最もはまった作品です。キャラクターの魅力とストーリーの秀逸さが最近では見られないですね。いまやことりちゃんと言えば南ことりちゃんですが、私の中では堀江由衣さんが演じた白河ことりちゃんが未だに忘れられません。どうせだったら彼女が主人公の純一と結ばれればよかったと今でも思っていますね。最近はエロゲ原作が下火になっていますが、この作品はお勧め出来ますね。



2006年夏(ゼロの使い魔)

 ラノベ原作のアニメがブームとなったのが2006年でした。そして、灼眼のシャナのヒットに続く作品として登場したのがゼロの使い魔。ツンデレの魔法使いルイズと高校生才人が繰り広げるラブコメがメインなのですが、お約束のハーレム展開プラスバトルも非常によく出来ていました。異世界と現代世界を結びつける中で、クライマックスへ進む展開はよかったと思います。ただ、2期以降はパワーダウンしてしまいましたがね。





2007年夏(さよなら絶望先生)

 シャフトのギャグ作品としてぱにぽにダッシュの流れを組みつつ新たな展開を見せた作品でした。主人公糸色望と個性溢れる女子生徒との絡みは、パロディあり政治ネタありと笑わせてもらいました。言葉遊び的な要素もあって、これが後のシャフトブームにつながったと思うと是非チェックして欲しい作品だと思います。




2008年夏(セキレイ)

 放送スタート時からおっぱいが目立つキャラデザと主人公を囲むセキレイ達が皆好きになっていくお約束のハーレムアニメでした。しかし、キャラ1人1人には個性があって、バランスが取れていましたね。主人公結を演じたのが、若干16歳の早見沙織さん。最初は誰って思いましたが、いまや若手声優の中でも実力派声優として地位を確立しています。




2009年夏(化物語)

 正直、最初観た時に何だこれはと思いました。全く観た事が無い演出と原作を重視した言葉遊びのような脚本は、私の中で強烈なインパクトを残しました。更にヒロイン5人がそれぞれ個性があってなおかつ魅力的で、演じていた声優陣がそれを引き出していたのもよかったと思います。西尾維新先生は今ではメジャーな小説家として認知されるようになりましたが、アニメ化があればこそだったと思います。




2010年夏(生徒会役員共)

 週刊少年マガジン連載作品で、またハーレム物かと思っていました。しかし、内容は本田さん的に言えばケチャップドバドバの下ネタのオンパレード。放送出来ないほどの内容で、ある意味スクールデイズを超えたのではと思ってしまいました。しかも、日笠陽子と佐藤聡美の口から発せられるのですから、けいおん!!が同時期に放送されていたかと思うと本当にびっくりしてしまった事を覚えています。




2011年夏(ロウきゅーぶ!)

 まったく小学生は最高だぜ!リアルで言ったら捕まっちゃいそうな事をいう高校生の長谷川昴と5人の小学生がバスケを通じた交流を描く作品。この作品の魅力は、バスケの試合のシーンが非常に良く出来ていた点です。スラムダンクや黒子のバスケにも匹敵する手に汗握る展開と高校生コーチ昴の持てる知識を最大限に生かした戦い方は観ていてハラハラしました。別の意味でハラハラした人もいたかもしれませんが。





2012年夏(ソードアートオンライン)

 放送開始前から本当に期待していた作品で、第1話を観て「これは来た」と直感しました。近未来のお話なのだけれど、ゲーム内がリアリティある世界を表現しているから「死」や「生き様」をきちんと表現していてとても感情移入出来ました。ゲーム内での人間関係もハーレムだけじゃなくて非常に良く出来ていました。本当に面白い作品だったからラノベも買いました。ただ、フェアリーダンス編がちょっとガス欠だったのでそこは残念でしたね。




2013年夏(Free!)

 萌えアニメの王道を突き進んできた京都アニメーションが、女性ファンを虜にする作品を作ればざっとこんなもんさというのを見せ付けたのがFree。高校の水泳部が舞台で裸も登場する物語は、まさに腐女子をピンポイントで狙っているのが見え見えでしたが、ここまでやってもらえると逆に清々しい。その一方でスポーツアニメとしてもよかったと思うので、今後はスポーツアニメの面白さをしっかり受け継いでもらえば良いと思いますね。