ワールドカップが終了して10日、レアルマドリードではクロースやハメス・ロドリゲスといったスター選手の移籍が発表され14-15シーズンがもうすぐなのだと実感させられます。そんな中「自分たちのサッカー」をさせてもらえず惨敗した日本代表の新監督が決定しました。かねてから噂になっていた元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレ氏(55)が、日本代表の新監督に就任します。



 アギーレ監督はメキシコ出身で、86年ワールドカップに出場するなど選手としても実績を残し、監督して02年10年のワールドカップでメキシコ代表を率いてベスト16に進出。スペインリーガエスパニョーラではアトレティコ・マドリード・オサスナ・レアル・サラゴサの監督を務めた後昨シーズンまでエスパニョールの監督を務めていました。性格は激高し易く熱くなるタイプで、メキシコ代表監督時代の09年のパナマ戦では、パナマ選手に蹴りを入れるなどトルシエ監督に似ているかもしれませんね。



 今回、アギーレ監督にJFAが白羽の矢を立てたのは、ザッケローニ監督が作り上げた攻撃サッカーの方向性を更に生かし、世界ともう一度戦うチーム作りを目指す為。交渉を担当した原専務理事は、「踏ん張れて勝負強いチームを作って欲しい。」とコメントしています。実際、ブラジル大会でメキシコのテレビ局の解説を担当したアギーレ監督は、日本代表に対しての評価をこう述べています。「テクニックのある選手が多く組織でプレーしようとするが、強さと経験が足りない。」よく観ていますね。上手い選手がいるけど、当たりの強さやしたたかさや駆け引きなどが足りない。まさに、日本代表に足りないものそのものです。



 テクニックと組織力を生かしつつ、縦に速い攻撃を仕掛けるサッカー。最近ではチリのサッカーが非常よかったですね。プレスからのショートカウンターで早くゴールを奪う。横よりも縦のスピードが無いと戦えないのです。アギーレ監督はヨーロッパで経験を積んできた監督なので、新しい日本のサッカーを構築して欲しいものです。そう考えると選ばれるメンバーはスピードとテクニックのある選手でしょうか?果たしてどんな選手が選ばれるのか楽しみです。