天使と悪魔ねぇ、ほんといろんな意味でおもしろすぎますっ!

サスペンスのストーリー展開だけを追うだけで

この映画を面白いかどうかを判断しちゃうのはちょっともったいないわ。


幸せのタメイキ (´ ▽`).。o♪♪ ダヴィンチ・コードのときも

本を途中まで読んでいったので

かなり楽しめたのですが

今回も、上・中を読んで物語の

背景や歴史についての予備知識は

バッチシビックリマーク

本で読んだ風景が出てきたときは

ちょっと感動でした♪


映画を観るべきか

本を先に読むべきかと

迷っているかたもいらっしゃるのかな?

もう、観た方もいらっしゃるのかしら?


朝日新聞で見つけた記事も紹介しつつ

天使と悪魔のお楽しみポイントを

ご紹介したいと思います。


(ネタバレは含まないので安心してお読みくださいませ)


あらすじは、もうご存知のとおり

スイスのCERN(欧州原子核研究機関)で、極秘に反物質を生成することに成功した

直後、その科学者が死体で発見される。

死体の胸には16世紀に創設された科学者達の秘密結社 イルミナティの焼印が

押されていた。反物質はすでに盗まれヴァチカンのどこかにしかけられてしまい

もしそれが時間内に発見できないと爆発しバチカンは光に包まれる。。。

そこでハーバード大の図像学者ラングトンが呼び出され、事件の解決を依頼され

ヴァチカンとローマを駆けずり回るというストーリー


天使と悪魔では、創造論(天地万物がどのように現われたのか)をめぐって、

昔より宗教と科学が対立してきたことがストーリーの軸になっています。

聖書には、神が世界を創造したと記されているが、物理学の基本法則によれば

物質は無からは生じないといわれています。


過去に、ビッグバン理論が色々と証明されてきた中、創造の瞬間時刻ゼロについては

解明されておらず、方程式でもかなり効果的に説明はできても、時をさかのぼって

時刻ゼロに近づくと数学が突然破綻してすべてが意味をなさなくなってしまうそう。

教会は、その欠陥こそが、神の奇跡がかかわっている証拠だと主張。


映画で殺害された科学者は、なんとそのビッグバンを再現し、宇宙の始まりに

関わったという反物質を、目に見える量で生成してしまうんです。

しかも、そのエネルギーは半径1/2マイルを吹き飛ばしてしまうほどの威力。。。


世界中の何億人という信者が、この世界は神が創造したのだと信じてきた中

そんな物質が存在しては、教会の面目まるつぶれになっちゃいますよね。


今日の朝日新聞「宗教と科学 緊張なお」で掲載されてました。


全国公開中の映画「天使と悪魔」は、世界10億人のカトリック信徒をたばねる

バチカン(ローマ法王庁)が、何者可の攻撃にさらされる話だ。

娯楽作品とはいえ、その背景にある「宗教と科学の緊張関係は」現実のものである。

バチカンのオッセルバトーレ・ロマーノ紙は、この映画を「無害なエンターテイメント」と

評した。同じ原作者ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチコード」が映画化されたときは

バチカン高官が「根拠なき挑戦」と非難している。

今回も不愉快だったはずだが、かなり抑えた印象だ。

筋書きはカトリック教会に迫害されたガリレオ(1642年没)らと18世紀のある

秘密結社を結びつける。

それが現代によみがえったと思わせる設定で、虚実が交じる。

ただ、地動説を唱えるものが裁判にかけられたのは事実。

ガリレオの正式な名回復は1992年になってからだ(おそっ)

宗教は合理的な説明の及ばない領域を受け持つ。

その権威を科学の発展は突き崩しかねない。

中でも大きなテーマのひとつは、宇宙の始まりについて。

理論物理学者ホーキング博士が81年の故ヨハネ・パウロ2世と謁見したとき

「法王は、ビッグバン以降の宇宙の進化を研究するのは大いに結構だが

ビッグバンそれ自体を探求してはならない。なぜならそれは創造の瞬間であり

したがって神の御業なのだから、と語った」と明かしている。

宇宙がある1点から始まったとするビッグバン理論はバチカンにとって脅威ではない。

それだけではまだ、宇宙の始まりには神が関わったといえるからだ。

しかし、「創造の瞬間」だけは、譲れない。

ビッグバン研究は着々と進んでいる。映画に出てくるCERNは、スイスに実在する。

長さ約27キロのリング状の粒子加速器は、宇宙誕生から1兆分の1秒後の世界に迫る。

以下略。。。


天使と悪魔ってただの絵空事と思いきや

実際にCERNでは、この反物質の抽出に既に成功してるんですって叫び

実世界とリンクし、虚実が交錯しだすとさらにリアリティーが増しますよね~!


ま、自分ではどれが真実なのか区別がつけられるほどの知識はないので

さらに謎が謎を呼ぶいう結果を招いてますが。。。(笑


3巻構成の本をやはり2時間半の映画に収めるのには無理があるので

かなりの箇所がはしょられてます。


反物質とはどういうものなのか?どうやって容器に保存するのか?

ラングトンが、どんな手段でバチカンにやってきたのか

ラングトンがどんだけバチカンの貯蔵庫に入りたいと思っていたか

そして、そこにはどんな貴重なものが貯蔵されどのように管理されているのか

莫大な貯蔵物の中からどうやってガリレオの著書を発見するのか?

イルミナティとは?コンクラーベとは?

啓示の道にある建造物や彫刻の作者の詳細と歴史的背景についてなど

そして、各登場人物の心中の描写など。


その過程を本で読んでおくと、お~!これか!とかなり入り込めちゃいます。

本編とは、少し登場人物がちがうので最後まで読まずに映画に行くのがお勧めかも。


映画のエンドロールには、物語に登場したCERNの名前もありましたよ♪

なんと、CERNは、施設内での映画の撮影を許可し、映画づくりの手伝いをしたそう。

今年2月に監督や主演俳優がCERNを来訪したときは

出演者と研究者らが仲良く記念撮影におさまったんだとか

朝日新聞に掲載されてて、かなり興味深いです→こちら


映画「ダヴィンチ・コード」では、ちょっと心温まるエンディングが心に残ってます。

人は、一人ぼっちでさみしくって孤独を感じることもある。

でも、自分の気づかないところで、自分を思ってくれいる人がいて

その人たちに支えられて生きているんだなぁと。すごく感じました。


天使と悪魔でも、サスペンスなストーリー展開とは別にラストシーンでは

なんともいえぬやさしさに包まれました。


扉が開いた瞬間、 「あなたは何を信じますか。。。?」

こんなメッセージが浮かんできました


信仰は、人に強さを与える。

ある人は宗教を信じ、ある人は愛する人を信じ

自分を信じ、誰かの教えを信じる。

おかれている状況により信じる対象は違っても、

何かを強く信じている人は、強さを手に入れるのだと。


本を読んで、ばっちり予習した結果、なんか2回もうるうるしましたしあせる

どうやら、下巻にはさらなるオチが用意されているようなので→こちら

早速ゲットしたいと思います。