リベンジ⑤から
暫定1位部屋は、点数が発表される度に、不安と喜びが交錯する。
あの場所は精神的に良くない笑
そんな一喜一憂を4回繰り返し、
長かったBブロックも最後のグループとなった。
最後のグループが92点を超えなければ決勝進出。
92点を上回れば予選敗退。
運命のBブロックの最後を飾るのは、ジュブナイル。
歌い始めた瞬間。メンバー全員の体が固まった。
やばい…と。
珠玉のバラードは92点を上回っていた。
予選敗退。。
控え室に戻ると、すでに歌い終わっていたグループが温かく拍手で迎えてくれた。
そして、僕らはジュブナイルに自分らの分まで頑張って欲しいと健闘を称えた。
しかし、まだ諦めたくなかった。
前回大会では、敗者復活枠という1グループ決勝に進出できるシステムがあった。
たとえ0,001%でも望みがあるならそれに賭けたい。
メンバーに決勝の曲の練習をしようと声をかけた。
しかし、やーさんは、気分的に練習する気にはなれないと。
一度、こうなると、絶対に曲げないことを今までの経験上知っていた。
声をかけて、賛同してくれた、おーじとよこちゃんの3人で
控え室の隅で「永遠にともに」を練習した。
が、Cブロックが終わり、スタッフが全グループ集合してください。
と集められ、決勝戦が始まった瞬間。
本当に終わってしまった。
信じたくなくても信じるしかなかった。
秘密兵器のおーじは秘密のまま終わり、
絶対に日本一をとるとの決意で臨んだ
リベンジは、こうして幕を閉じた。
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