化学物質過敏症と気管支喘息が合併している患者さんは、結構います。

洗剤や柔軟剤で喘息が出ますと言うと、薬で予防しないで他人に配慮を求めないように言われることも時々あります。

さて、これは化学物質過敏症患者の努力不足でしょうか。

そもそも、医薬品は人工の化学物質で、単一の物質で成り立っていることはまずなく、防腐剤や賦形剤、着色料等、複数の化学物質から出来ていることから、患者が医薬品に反応したり、医薬品で喘息発作が起きたりして、使えないことが多いです。

使えるものがあっても、効きすぎて、量の調整が難しいことも多いです。

そして、喘息治療を引き受けてくれる医師がみつからないのが、治療を難しくする要因です。

化学物質過敏症を隠したら薬が貰えるのではないか?と思われますが、あれも使えない、これも使えない、これは半量以下に、と伝えていると医師に結局はバレてしまいます。

医師もできたら、この患者は引き受けたくないと、嫌がらせをしたり、大病院へ行けと言ったり(かと言って大病院が引き受けてくれる訳でもない)して、引き受けてくれてくれなかったり、飲める薬は出さないで使えない薬しか出さなかったりします。

欲しい薬を出したら最後、どちらかが死ぬまで面倒みなければなりません。

簡単に、洗剤や柔軟剤で喘息が出るなら薬を使えば良いと言わないでいただけたらと思います。

そんなことは、発作に苦しむ患者が一番良く知っています。

どうか、ご理解下さるよう、お願い致します。

 

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