ここんところ2~3年は別として、10年前、20年前の化学物質患者は、生きるか死ぬかで生活をして来ました。
昔は、化学物質過敏症で障害年金を貰うのは至難の業で、貰えたしても、山の中のポツン家を上手く借りれるとは限らなかった。
そのまま住める物件は少なく、化学物質過敏症用に手入れはある程度必要でした。
農薬に反応する患者は、古民家もダメで、バブル時期に建てられた山小屋を購入したり借りるしかありませんでした。
しかし、そうやって生活を立て直すのも博打です。
多くの患者が、生活の立て直しに失敗し、亡くなって行きました。
そういう多くの先輩患者の犠牲の上に、今、私は生きている訳です。
自分も、やがて力尽き、その屍の上を他の患者が歩いて行くことでしょう。
貯金をどんどん切り崩して生活していますが、子どもには、大学でできる限り、病気に関係する分野と在宅で仕事するために役立つ分野の勉強はしておいて欲しいと思います。
自分が、今まで生きられたのも、学生時代に勉強を徹底的にやって、理系の分野なら、大人になってから、自学自習である程度、勉強できる基礎を固めていたからだと思います。
子どもにも、大学生の身分のうちに、できるだけ、病気に関する勉強をする上での基礎的な分野をみっちり勉強して欲しいと思っています。
大学をやめて座敷牢生活をさせようと思う気はありません。
今、大学から離れれば、二度と、国内のどこの大学も引き受けてくれないと思います。
下から上がるのでさえ、これだけ嫌がらせをされる訳ですから。
私のように科目履修生をするとしても、科目履修生には学部生と同等の合理的配慮は、他大学もそうですが、ありません。
化学物質過敏症の学生がいる大学、学部、でないと、床ワックスも普通にTBEPを含むものを時期を気にすることなく塗るでしょう。
そうなると、科目履修生で後日という訳にも行かないと思います。