三女の詩美が生まれる前の月に、新たな借金をしました。
独立をする為の資金だったのですが、何も担保も持たないのに大きな額を貸してくれた方がいたのです。
  結果的に約束の期日までに全額お返し出来ましたからいいようなものの、若い頃の勢いで無責任な借金をしたなと思います。
でも、その方のお陰で今の基本が出来ましたし本当に感謝に絶えないところです。

  三女が生まれた時に最初に付けようと思った名前は澤美(たくみ)でした。
音の響きは男の子みたいですが、沢山の美という意味合いもあるしいいのではと思いました。

  何よりも、独立を援護してくれた方がとても可愛がっている初孫さんの名前が
「たくみ」
だったんです、男の子ですけどね。
その方の男気を尊敬していたので
「よし、あの人のお孫さんと同じ名前にしよう」
と、思ったわけです。
  我が家は女の子ですが三文字で下はは「美(み)」と既に決めていましたし、それも調度いい条件です。

  ところが当時はまだ、漢字の旧字体は名前に使えませんでした。
届け出に行ったのが期日ギリギリだったこともあり、その場で詩美(うたみ)にしました。


 
  でもこの詩美という名前は、長女の時も次女の時も最終候補にあった思い入れの強い名前です。

  ちなみに詩美が初めて覚えた言葉は、「おかわり」でした。
ちゃんと言えずにしばらくは「おかばり」と発音してました、懐かしい。