57年余りを生きて来て
「何かに覚悟を持って挑んだことがあっただろうか」
そう振り返ってみると、何も思いあたりません。
例えば柔道であるとか30年近く生業としていた骨接ぎに関しては、24時間の殆どを勉強したり考えたりに費やす日々ではありました。
しかしそこに″覚悟″があったかというと、そうではなかったような気がします。
自分の興味のあることに、ただ情熱を持って臨んでいただけだったのでしょう。
だから若い頃はなるべく好きなことをやるべきですよね。
誰しも、好きなことしか案外頑張れないものです。
そして若い頃は情熱があれば人の心を動かしさえすることも出来ます。
しかし還暦を目前にした今……
情熱だけで人や世間に理解を求めることは難しいわけです。
せめて圧倒的な経済力でもあれば言葉に説得力もあるのでしょうが、吾輩にはそれもありません。
ではせめて理解者でいてくれる家族であるとか周りの友人に、″覚悟″を持って接するということが必要なのかも知れません、
それも若い頃なら持てなかった発想 です。
「今まで、腹を括る、覚悟をする」
ということを経験せずに来た吾輩が……
この年齢にして据えた想いが、大事な存在にいつの日か伝わることを願って今日も明日も生きて行こうと思います。
はい、左様なり♪