人間、やり直しは何時からでも出来るというお話しをしたいと思います。

やり直せない人生なんかある筈がありませんからね。


友人が

「芸は身を助けるって言うじゃない?」

と言うので

「言いますね…」

そう応えたら

「でも俺らには当てはまらないよね」

と返って来ました。

「俺ら武士(もののふ)の生き方をしてきた人間は、芸で生き延びようとしないよね」

と言われてハッとしました。


彼は″俺ら″と言って同じ括りにしてくれましたが、吾輩はそんなメンタルを持ち合わせてはいません。

そして

「そうだ、自分はそんな生き方をしたかったんだ」

と気付かされたのです。


気付いたのなら……

ここからそのように生きて行こう、それが後悔のない生き方という奴なのだろうと思ったのです。


だから気付きって大事ですよね。


もしかしたら人生そのものが、気付くかどうかに集約されるのかも知れません。


士農工商という階級も実際に潤うのは最下級の商人であり、それこそ芸が身を助ける立ち位置なのでしょう。

では最上級の武士はどうかというと、内職で生活をしている者もいるわけです。

しかし

武士は喰わねど高楊枝よろしく、媚びることない精神を持って生きているんですよね。


子育ても終わり……

経済欲があるわけでもなく……

増してや承認欲求などもなく……

言わば

「さて、ここからどう生きて行こうか」

というところに今あるわけです。

様々な欲望が無くなると考えがシンプルになっていきます。

守るべきは地位や名声ではなく、己の生き方と…

そういうことになって来ます。


そこまでどう生きて来たか来れたかを差し置いてでも、ここからどう生きるかの方が大事だと気付くのです。


人生は何処からでも誰でもやり直せます。



それを否定する学問であれ宗教であれ、そんなものはまがい物です。





はい、左様なり♪