昨年の誕生日に仲間から頂いたシューズを履いて修業先に出向きました。

1年間毎日履いていたシューズです。

吾輩には元々物欲なんてものは無く、良い物を身に付けたいと思ったこともありません。

敢えて言えば仲間が選んでくれたシューズなら、それが吾輩にとってはこの上なく有難いものなのです。


しかしそのシューズも可動時間の長い生活の中ですり減り、底に空いた穴を何度も修理しながら履いていました。

基本的には厨房に立つ時に長靴を使うことも知っていましたし、主任が板長に

「清志さんに長靴を買いましょう」

と言ってくれたこともありました。

でももうお役御免が目に見えているこのシューズと共に修業を過ごそうと決めていたので、有難いことでしたがお断りさせて頂いたのです。


10月の23日を以て修業を終わらせて頂き、神奈川県大磯町を引き上げることになりました。


「清志さん、お疲れ様でした」

と女性スタッフ一同から頂いた記念品は、新品のシューズでした。


ボロボロのシューズを履き続けていた日々を見ていてくれたのかと思うと感激もひとしおです。
その時に
「いずれ、ボロボロになるまで履いたシューズと頂いたシューズへの想いは ブログで書こう」
と思ったんですよね。


大磯の方々、平塚の方々は本当によくしてくれました。
感謝しております。

いつか大磯港のあの心洗われる陽の出を、必ずまた観に戻ります。

かけがえのない半年間でした。




はい、左様なり♪