虫とのコミニュケーション | バリ島でオリジナルシルバーを作る、感じる。

バリ島でオリジナルシルバーを作る、感じる。

バリ島で暮らしています。
日々暮らして行く中、自然を見ていて感じるインスピレーションを
デザインし、オリジナルシルバーを制作しています。
そんな毎日に感じる事を綴ってゆきます。

実は、ここには書いた事がないけれども

我が庭は、旦那の「この庭でお前が植えた花は薬になる」

と言う言葉が最初にあり、2011年1月の

我が家のリフォームをきっかけに、

某ホテルから一枝失敬(しーっ!内緒です💦)してきた

黄色いプルメリアの木だけを残して植え替えたものです。

 

条件は花がつくものでないとダメ

そして何よりも大事なのは、私が好きな、という事

 

うーん、簡単な条件じゃん。

 

でもさ、この庭で私が植えた花が薬になるって???

 

って言うのは、半信半疑でした。

 

そんなこたぁ、良くわからんけれども

人の為になるって言うんならやってみましょうか

 

と言う事で、花選びからお茶にする工程まで

全て一人でやっています。

勿論、お茶にするんならオーガニックですよね。

 

当然、我が家の庭(3m x 6.6mの小さな)には

いろんな生き物たちが生息しています。

 

でね、丸6年やってきてみて、とっても不思議な事に気がつきました。

 

「そう言えば、毛虫に刺されないなぁ」と言う事。

 

毛虫に刺されないのは、この庭を始めて2年目ぐらいに

気がついたんだけど

(思い起こすと1cm位もある大きな蟻に噛まれなくなった頃からだな)

偶然触らなかったから、とか思っていた。

 

本気で「私、毛虫に刺されないじゃん!?」と気がついたのは

息子がジャワ島に、種から私が育てた果物の木を持って行こうと

車にそれらを息子と積んでいた時。

 

息子は私が抱き上げたポットを受け取って

車に積むこむ作業をしていたんだけど

目の前で私が渡したポットを持ち上げた途端に

「ぎゃー!毛虫に刺された!」と大騒ぎ。

毛虫の種類は、こいつ。↓

 

 

アオイガラ?の昆虫。

*写真はお借りしました。m(__)m

 写真撮ろうと庭見に行ったけど、今の季節はいないのかな?

 

これ、痛いんだよねーーーっ!刺されると。

私はこれに散々刺されたんだよね。

刺された場所を痛いーって触った手で

他の場所を触ると、そこも痛いっていうやっかいなもの。

最初に刺された時には旦那に大騒ぎして

髪の毛でこすると痛みが取れるよとおそわり

ここでの生活ではロン毛が必須だな、と思ったぐらい。

 

この毛虫が、息子に渡したポットに一杯付いていたんだよね。

 

で、車にすでに積み込んだポットも見てみたら

ウギャーッと思うほど沢山付いていた。

 

あれれ?私、幾つものポットを一度に抱きしめるように持ったのに

刺されない???と、

そこで大いなる疑問だ浮かんだ。

過去にさかのぼり、そう言えば、あの頃から全然刺されないけど

毛虫が居なくなったから、では無かったんだな?

という疑問。

 

それで旦那に聞いてみた。

「それは、お前が彼らを殺したりしないっていう認識をされたからだ」

という答え。

 

うーん、確かに私はこの庭で殺生はしないと決めた事がある。

池を作ってからは、鳥やみずとかげが遊びに来るようになったのは勿論の事

ここは田んぼの真ん中か?と思えるほどにカエルが発生したり、

毛虫もこの写真の子に限らず、いろんな種類の子たちがいて

皆んなここが自分の世界だと思ってここに住んでいるのなら

自由にどうぞ、という気持ちに切り替わったんだよね。

って言うか、インドネシアは未だ未だあまりにも

自然の力が大きすぎて、彼らと戦うと言うのには無理がある。

自分もここを選んで住んでいるように、彼らも彼らの意思で

ここに住んでいる。ならば共存しようかな、と。

 

大事な草花の葉っぱをかじられたりするけれど

それが原因で花がつかなくなったり、植物が死んでしまったり

そんなことは絶対にないんだと、確信した、と言うことも

私にとっては、一つの知恵になった。

 

ただね、今だに不思議なのは、毛虫って成長したら蛾になって

どこかに飛んで行ってしまうよね?

卵を産みにまた、この庭に戻ってくるんだろうけれども

私を刺す必要はないと認識した毛虫は成長して蛾になり

今この庭にいる子とは違う毛虫なわけでしょう?

 

なのに、何故に私を刺さないのか?

 

彼らは、それを母親から教わるのか?

 

だとしたら、母親は卵に話すのか?

 

うーーん、科学者や生物学者の方々は、これを研究する価値はあると思う。

(いや、すでに研究されているのか?)

 

毛虫は私と私以外の人間の違いをどう認識しているのか?

 

あのたくさんの毛虫たちは、全員私を刺さないと決めているのか?

 

沢山の疑問が浮かんだのでした。

 

いやー、自然界って本当に不思議なことだらけだ。

 

今だに、痛いーーーっ!て言うほど刺されたことがない。

ちょっとピリってするから見てみると

「私ここに居ますよ。気がついていなかったでしょ?」

ってな感じで、私に彼らの存在を気づかせる程度にしか刺されない。

 

そんなコントロールも出来るのか?

 

以前のこのテーマを読んでみたけど、当時の私は

殺生はしないけど、ナメクジ拾っては捨てに行ったりしてたけど

そのナメクジも、戦うことをやめてから

あまり沢山見かけることはなくなった。

ほんの何匹か、彼らがかじった落ち葉はすぐに肥料になるから

この庭に必要な数しか生息しなくなったのかな?

と、この子たちがかじった葉っぱの肥料具合に気がついてから

その数は減った。

 

1cmのアリンコも、私が彼らを踏まないように

注意していた頃までには、すごい数でこの庭に生息していたのに

そのアリが噛まなくなるようになってから

しばらくして、居なくなった。

 

 

 

自然界のこと。

 

人間がもっと学べば、本当の意味での共存共栄が出来るんだ

と、こんな小さな庭の世界を見ているだけでも

奥の深い世界が広がっていることを感じるのです。

 

ああ、この毛虫のように蚊も、私を刺さなくならないかな?

とは思いますがね。笑

存在感のために刺す毛虫たちと、それが食べ物

死活問題に関わる蚊とは、刺す意味が違うから無理かなぁ.....