三度の飯より本が好きだった(過去形)
残念なことに、ここ数年は加齢に伴う目の不具合で、めっきり読む冊数が減少。
本だけではなく、活字を読もうという意欲がなくなってしまったという方が正しい。
加齢に伴う目の不具合………簡単に言えば老眼、それにプラスして白内障まで登場。
コンタクトもゴロゴロして外している時間が増え、最低限の仕事に必要なものしか読まないようになっていた。
ひと口に白内障といっても症状は様々で、私の場合は視力が落ちるタイプだった。早
いうちから手術を進められてはいたけれど、怖いという思いの方が先に立ってしまい、なかなか踏み切れなかった。重い腰を上げ手術を受けたのが昨年の9月。痛みを全く感じない5分間の手術が終わるとクリアな視界が広がる。生まれて初めて目にした色は、きっとこんなにクリアな色だったんだろう。記憶にないからわからないけれど、何だか新鮮な驚きだった。
先に左眼の手術を受け、2週間後に右眼の手術を受けた。左眼の術後、左右で見える
色が違い、本当の色はどちらなのだろうと謎かけのような時間を過ごした。両目揃ってクリアに見えるようになると、我が家のあちらこちらの隅っこや隠れたところの汚さが気になり、細かいところを毎日毎日、短時間ゴソゴソ磨きに精を出した。そういう普段あまり目につかない場所がきれいになるのは密かな喜びであり、と同時に誰かと分かち合いたい、解らせたいという厄介かつ大きな願望を伴う。
そして、その犠牲になるのは当然のことながら夫しかいないわけで、帰って来ると同時に間髪入れず、ここがあ~だこうだで、こうしてこうなってあ~なったとか、どれだけ大変でどれだけ苦労したかを延々と語って聞かせるのだ。
それに対してテキトーな返事は許されない。それなり?いや、かなり?感動した様子で言葉を選んで返答しなければ、この妻は許さないのだ。
と、ここまで書いてあまりのねちっこさとしつこさに我ながら呆れてしまった。
10月頃から仕事が忙しくなったというか、ややこしくなって、おまけに何だかなぁ・・・・な
どと思うことが増えてしまったものだから、八つ当たりだな、これは。
それに文句を言うこともなく、日々耐えてる夫って、すごい人なのかも・・・・
いや、単に人の話を聞いていないだけかもしれない。うん、心当たりはある。
 
ええっと・・・・・
術後はコンタクトを使わなくてよくなり、さらに老眼もなくなったので本を読むようになったこと、そしてその本のことを書くつもりが前置きがすっかり長くなってしまいました。
今日はここまで(笑)