去年の9月15日に
選手に一斉送信したメールの内容です
この時期は、
去年在籍してた【2部リーグ】が開幕した当初で
なかなか自分達のサッカーがうまくいってなかった時期でした
それと、
日本代表がヨーロッパ遠征で
オランダと親善試合を行いました
それでは、
選手達は当時の事を思い出しながら、
ゆっくり
イメージ
しながら何度も読み返して下さい
『 アプローチとは?
○マークしている相手に、ボールがわりそうになる時に、DFが間合いを詰め寄せること。
・アプローチの際の【原則】とは?
①ボールの移動中に可能な限り寄せ、相手との距離を狭める。
(理想は、ボールがわたる前に奪ってしまう、インターセプト)
②相手選手がファーストタッチの瞬間には、両足を地面につける。
(ボールの次の動きを観て、前後左右に対応できる体勢を作る)
いいアプローチをすることで、相手選手の自由を奪うことができる。
ボールを奪うことがもちろん理想ですが、毎回奪えるものではありません。
相手のレベルが上がれば上がるほど、簡単にはボールを奪い返すことは難しくなっていきます。
それでも、相手の思った通りのプレーをさせない。
相手の行きたい方向、パスを出したい方向を、少しでも制限させる。
この繰り返しで、守備側にとって、少しでも有利な状況に持ち込みたい。
そのベースとなるのが、ボールの無いところでのマークと、このアプローチ。
どれだけ≪忠実≫に、試合を通していくことが出来るのか?
チームのレベルを計る、1つのバロメーターになるのです。
・アプローチの際の【応用編】
先ほど、アプローチの原則を書きました。
相手選手がファーストタッチの瞬間には、両足を地面につける。
この②番目の原則についてです。
攻撃側の観点で考えます。
味方からパスを受け、ファーストタッチをしたら、次は何をするのか?
そこからドリブル?
パス?
もうワンタッチしてから?
キープしてためる?
それとも、シュート?
ワンタッチ(トラップをしないで)でプレーしない限り、まだボールを保持しているはず。
足(身体)に当たって、角度が変わってはいるものの、目の前にボールはあります。
攻撃側の前にあるということは、相手DFの目の前にあることが多いでしょう。
観点をDF側に戻します。
意識の高く、訓練されたDFなら、次の瞬間にこうします。
そのボールに対して、もう一度寄せ直すのです。
一度は両足を地面につけて止まっていたものの、もう一度。
つまり、二度目のアプローチを行う。
寄せて、止まって、ボールの動きを見極めて、もう一度寄せる。
このアプローチを二度、三度・・・と繰り返す。
そうすることで、ボールを奪うチャンスは増し、相手の自由をさらに奪うことができる。
急激なストップ、方向転換が求められるこのプレー。
筋力も、アジリティも、さらには気力も、高いレベルが求められます。
ここぞ!の瞬間に寄せきれず、見送っているシーンが終盤にならばなるほどたくさんあります。
ボールの前にはたっているのですが、もう一度!もう一息!の寄せが無いのです。
前に立てれているだけでは、プレッシャーになっていない。
判断も、自由も奪えていないのです。
次は話しは変わります。日本対オランダの感想です。(この前のW杯ではありません、ヨーロッパ遠征のときです)
スナイデル選手やデ・ヨング選手が見せてしまったような、危険なタックルがありました。
世の中には、荒っぽいDFがたくさんいます。
海外には、とくに多い傾向があります。
相手がボールをファーストタッチしても、止まらない。
それどころか、そのまま、足ごと「バーーン」と刈り取ってしまう。
褒められたものではありませんが、ボールを奪う『気迫』は恐ろしいほどに感じます。
あの気迫は、日本ではほとんど体験できないものでしょうね。
足元に止めてしまうと、そんなプレーの餌食になりがちです。
ボールを動かして止めるプレーの効果を確認できた。
この面からしても、いい勉強の機会だったと、オランダ戦を捉えることが出来るでしょう。
最後に、今回『アプローチ』&『気迫』の2点を書きました。
攻撃時視点、守備時視点とでそれぞれ捉え方は変わると思います。
攻撃時は、ファーストタッチの大事さを伝えたい。
守備時は、アプローチの基本を伝えたい。
今回の内容を練習で、長々説明しても話が長ければ、なかなかみんなに伝わらないでしょう。
だから書き残しました。
戦術以前の問題で、最低限の全選手がやらなければいけないプレーです。
この話しの続きが、実際は大切になります。戦術が加わってくるので… 』
以上のことを
去年の9月15日に選手に一斉送信しました。
覚えてますか
しっかり理解して、
練習に来てください
PS;読むのも大変ですが、頑張って書きました
BOAR7