皆様、新年明けましておめでとうございます。

って、日にちが経ちすぎてますね、すみません。

なんでこんなに挨拶が遅くなったかというと、躊躇してたためでした。

だって話がないのにそういった記事だけUPされたって、読む方的には面白くないだろうと思えまして・・・するとしても本当に挨拶だけで、再開のお知らせがあるわけでもありませんしね。

とまあ、そういう理由でスルーしかけてたのですが、久々にネタが降ってきた上に一応それを文章に出来たため、悩みはしたものの本日浮上してまいりました。

ずっと書かずにいたから久々すぎて文章全てが何かガチャガチャしてるし、登場キャラは崩壊しまくってる話未満ですが、興味がおありの方はこの先へどうぞ。

ちなみに今回はパラレルおバカ話です。

そしてタイトルはナシよりはマシだろうもの、ラストを読んでいただいたら分かるそのものズバリにしました。

 

 

 

 

神様に感謝を

 

 

 

いきなり何だと思われるかもしれないが、ぶっちゃけ俺は人生勝ち組の方だと思う。

公私の公は大手企業に就職できた上、そこで結果を出せてるのでこのままいけばまず出世は確実だし。

私的な方はというと、これまた自身の容姿のおかげか女性には不自由したことがないのだから、図に乗るなと言う方が無理な話のはずだ。

いやあ、我がことながらここまで上手くいきすぎだよな・・・17人目の彼女とはさっき別れたばかりだけど。

でもまあ、次もすぐに出来るだろうさ。

えっ、毎回そう上手くいくわけがないって?

いやいや、それがそうでもないんだな。

だってほら、目の前に新たな後釜希望者らしき人物がいるんだから・・・。

 

「初めまして敦賀さん、私最上キョーコと言います。

もしよろしければなんですけど、私と付き合っていただけませんか。」

 

うん、やっぱりというか、聞かされたのは予想通りの台詞。

告白の言葉。

だったんだが・・・えっと、これって本当に告白で合ってるのかな?

表情が見事に裏切ってるんだけど、このお嬢さん。

うわあ・・・こんな風に断ってくれってデカデカと書かれた顔で申し込まれたの、25年生きてきて初めてだ。

いわゆる初体験というやつだね。

そんな貴重な経験をさせてくれた人の申し出は、是非とも受けてあげねば男が廃るよな。

 

「いいよ。」

 

「そうですよね、やっぱりダメ・・・って、はい?

今何と仰いました?」

 

「うん、だからOKだって。

これからよろしくね、最上さん。」

 

「へっ、えっ、よろしくって・・・いやいやいや?!

ダメじゃないですか、こんなのの申し出を受けたりしちゃ・・・って、ああ、分かりました。

あまりに毛色が違うのが来たから驚きすぎて、つい血迷って逆のことを言っちゃったんですね・・・なるほどなるほど。

そういうことならご安心ください、誰しも間違いはあるものですから!

大事なのはそれを認める勇気ですとも。

なのでいざ改めて回答を!

さあ、大きな声でNOと言いましょう!!」

 

「大丈夫、至って正気だから俺は。

というわけで俺の回答は変わらずOKだよ。

これから2人は恋人同士だね、よろしく俺の彼女さん。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「よ・ろ・し・く・ね?」

 

「・・・・・・・・・はい。」

 

受けたのに喜ぶどころか、絶望されるというのも新鮮だな。

何もかもが面白すぎて、そんな風にのん気な感想を抱いてた俺は知る由もなかった。

自分がこの奇天烈で面白可愛い彼女、後から聞き出したところによればフラレることで未練をバッサリ断ち切る気だった、という最上さんに本気になった上。

そんな彼女に培ってきた手練手管を駆使しても全く通用せず空振りに終わり、結果手を出しあぐねる未来が待ち構えていることなど。

 

・・・人生なんて楽勝と思ってたのに、どうやらそう順風満帆にはいかないらしい。

でもまあ狩猟は雄の本能を刺激するのか楽しいので、これはこれでありかな、とも思う今日この頃である。

・・・決して負け惜しみなんかじゃないよ。

だってほら、苦労すればした分だけ、いずれ手に入れた時の喜びは大きいだろうしさ・・・。

 

何はともあれ神様、運命の人に出会わせてくれてありがとうございます。

絶対に最上さんを逃したりせず2人で幸せになってみせるから、どうか末永く見守っててくださいね。

 

 

 

おわり