小さな愛の話③ | くまおやじのブログ

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廃墟と化した建物のリフォームを中心にブログを考えています。
時々子供たちの事や、趣味、アウトドアの事を載せるかもしれません。
リフォームはいろんな面で思ったより大変ですが、辛い事ばかりじゃなく楽しい事も載せたいと思っています。

ある日を境に、アヒル達の姿を全く見かけなくなりました。
毎日のように草刈りを手伝ってくれている母に聞いてみると、小屋に入れられているとの事でした。
どうも隣の敷地の方が飼い主らしく駐車場の隅にそれらしき小さな小屋がありました。
それらしばらく経って再びげっそりやせ細り、毛艶の悪くなった状態のアヒルが一羽だけまた遊びに来るようになりました。
残念ながら小屋に収容されていた間に一羽亡くなってしまったようでした。生き残った最後の一羽の様子があまりにみすぼらしく見えたので充分な世話をしてもらっていなかったようでした。
アヒルが収容されたのはちょうど田植えの後のころです。
アヒルさんはウチの庭以外にも用水路や田んぼの中を自由に歩いたり泳ぎ回ったりしていたので田植えが終わったばかりの田んぼでアヒルが根付く前の稲を引き抜いてしまわ無いように収容されたのかもしれません。
収容される前からほとんど放置されていた状態だったので、収容されてもその生活環境は推して知るべしと云った感じです。実際収容されているアヒル小屋は小さくて中も綺麗ではありませんでした。
アヒルは一人ぼっちになってしまいました。
その頃庭にあった古びて壊れていたフェンスを新しく付け替え私はガチョウを飼い始めました。
ガチョウを飼うのは水禽好きの私の夢の一つでした。
アヒルにはガチョウの他に別にエサを上げていましたが、フェンスの下をくぐって入ってきてガチョウの残した餌を食べたりもしていました。
再び毛艶も良くなり健康を取り戻してきたのですが、一羽になってしまったアヒルは体格が倍以上違う我が家のガチョウと仲良くなる事も難しくて何時も一人ぼっちで寂しそうでした。
それからアヒルの努力が始まります。