こんにちは
すまプロです。
今回は、
中古マンションを購入して、
リフォームをしたいと思う箇所と
「したほうがよい」箇所との
ギャップについてお話します。
一般の方にとっては、
「目に見えない部分での品質」については、
あまり問題にすることはありません。
それは、目に見えないからです。
例えば、
・経年劣化した配管の継ぎ手からの漏水
・長年の結露による、外壁に面したボードの内側に繁殖したカビ
・経年により、床の下地(根太など)が緩んだ浮き
・換気扇から外部につながる排気ダクトの中の汚泥や雑菌
・温水タンクなど貯水・貯湯設備の内部の水垢や汚泥、雑菌
などなど・・・・・・
脅すわけではありませんが、
(多少、驚かしてしまったならごめんなさい)
しかし
これらは、ほとんどのご家庭で見られる現象なのです。
多くの方は、
新しいキッチン、新しいユニットバス、新しい洗面化粧台
などに注目しがちなのですが、
実は、経年変化によって、
目には見えないリスクが忍び寄って来ます。
新築でも3~5年を経過すれば、
上記のような「症状」は生じてきます。
高品質・長寿命の住宅というのは、
症状が現れた場合に、
メンテナンスがしやすいことが、
重要な条件になります。
見た目の美しさや、構造上の安心、
オンリー・ワン住宅としての喜び、使いやすさ
などはもちろん重要ですが、
目に見えない部分での品質確保は
住民の健康維持のためにも重要な要素となります。
以前、
築30年の知人の自宅(一戸建て)の改装を依頼されたとき、
子供たちが社会人となって巣立った後の、リビングを広く、
キッチンをシステムキッチンにする設計と施工の手配を
しましたが、
雨漏りがしているということで、
その住宅の総合的な点検を行いました。
そうすると、
なんと!
角柱の下部が腐っていることが判明したのです。
床がブカブカしていたわけではなく、
普段の生活では気付きません。
しかし、放置しておくと
間違いなく、建物が傾いていたところです。
外壁の一部を剥がして
角柱を途中まで切断し、新しい角柱を継ぎました。
長年住む住宅だからこそ、
目に見えない部分にまで、注意をしたいものですね。