隣の電話ボックスにいた人を
何気なく見ていたのです
なかなか 母が電話に出ないものですから
目が合うとにこっと笑った顔が
とてもきれいで視線が外せません
君の名前は?
どこの学生なのですか?
今 誰と話をしているのですか?
どんな音楽を聴きますか?
RRRR…「もしもし、どうしたの?」
母が電話に出たと同時に隣の電話ボックスから
するりと出て行った君はやがて人混みの中へ
また会えたらいいなと電話ボックスを使う度
思ったけれどもう会う事はなくて
きれいに笑った君が今もどこかで
笑っていたらいいなと思った
電話ボックスがそこかしこに設置してあった
時代、かりんちょが10代後半に書いたポエムの
一つです。この詩は何気ない日常のどこかで
おそらく経験した事がもとになっていると思います。ただ、ポエム集の中には妄想の激しい創作ポエムもあり読み返すとあんたどうしたんだい?とツッコミを入れたくなるものもあります。
痛々しいと思いつつも久しぶりに読み返してみました。あんたどうしたんだい?ポエムもそのうちここに書きたいと思います
胡桃の木。この実が胡桃だとつい最近知りました。皆様、健康で心穏やかに過ごせますように。