とっとと！③ まずはコロナの検査を！
まーだまだなかなかPCR検査をしようとしない日本。
他国とは桁違いの検査のしなさ具合。
緊急事態解除後、再び感染者の数が連日増加しているが、
それは検査数が増えたからだそうだが、
それでもまだまだ検査数は少ないでしょ？
まずは検査を！
ドイツは国民全員に無料のＰＣＲ検査をせんとしているとか。
素晴らしいじゃないか。
なぜ日本はそうしない？ できない？
まずはPCR検査！
そして、陽性の人は速やかに隔離。
これが“ウィズコロナ”の在り方じゃないのか？
私事だが、私はＰＣＲ検査を受けるのに57日かかった。
それでも受けられただけありがたい！
しかし、埼玉県在住の私は埼玉にあってはガンとして検査を受けさせてもらえなかった。
（近所の病院の先生が検査が必要だと保健所に連絡しないと受けられないから。）
以前、微熱が続いて己がコロナに感染しているかも？と戦々恐々としてときの記事を書いた。（→「ＰＣＲ検査を受けたいのに！」）
あちこち電話して、結局近所の普通の病院へ行くように言われ、
診てもらって「コロナの確率０％」と言われ、検査は受けられず。
とりあえず、コロナではないとお墨付き（？）を頂いたので、一安心した……
という顛末であった。
世間では「無症状の感染者」という存在も報じられていた。
ひどい肺炎炎症などなく、「肺がきれい」でも陽性だった人がいたことが報じられていた。
…………不安じゃ～。
重症にならなければ検査してもらえない現状で、
そうした無症状の人たちって、どうして検査してもらえたのだろうか？
謎じゃ～。
私はコロナではない！ と断言されたが、
しかし、ならば、私の微熱は何なのだ？
それは“東洋医学的な病気”だと言われ、処方された漢方薬を2週間飲み続けた。
が、微熱は続いた。
処方された2週間分の薬を飲み終わったが、微熱は続いた。
薬も効かない。
微熱が連続30日を過ぎた頃、
この微熱は何なのか？ もう一度病院で聞いてみることにした。
またもや、例によって盥回し的電話のやりとり。
厚生省の帰国者うんたらかんたらと、保健所のなんちゃらかんちゃらと、
結局同じ保健所なのだが保健所のなんちゃらカンチャラ窓口に電話して、
そして、再び「近所の病院へ」と言われ、
病院に電話し、出向く。ふぅ……。
このたらいまわし電話……
ついフリーダイヤルの厚生省の方にまずかけてしまうのだが、
“ここ数か月の間に海外に渡航歴なし、帰国者と接触なし”の人間には
無意味な電話番号だと思われる。
ここは住所を聞かれ、その管轄の保健所の電話番号を教えてくれるだけ。
（しかも、間違えて別の市の保健所を教えることさえある。きっとよくわかってないのだ。）
で、教えてもらった保健所は、同じ保健所の中にあるという別の窓口の電話番号を教えてくれるだけ。
（同じ保健所内なら内線で回してくれんのかいっ？）
そして、やっとたどり着く保健所内の保健所の“コロナにおびえる人間のための窓口”では
「近所の病院へ」「発熱外科の窓口へ」と言われるだけだ。
（「発熱外科」なんて、いまだになくない？
）
そんなこんなで、「近所の病院へ」のお許しが出たので、
再び近所の普通の病院へ。
前回とは違うドクターだったのだが、
結局、処方された薬は効かなかったのでもう飲まなくていい、
ということになったのはよいが、
ならばこの微熱はなんでしょか？ という段になると、
結局全身精密検査でもしてみないことには……と仰る。
そして、やはりコロナではない！ と断言される。
ＰＣＲ検査は受けられない！ と断言される。
私のような症状では受けても正確な結果も出ない場合が多いと言われる。
――つまり、よっぽど明らかなコロナチックな症状をきたしていないと
ＰＣＲ検査は受けるだけ無駄だから受けさせないという構図なのね。
ってことは、埼玉では「無症状の感染者」は野に放つということね。
私は毎年東京の大学病院で精密検査をしてもらっているので、
（「要経過観察」ってやつね。）
そこでついでに診てもらえるか聞いてみることにした。
が、電話で問い合わせてみると、
わざわざその大病院のドクターから折り返しの電話で、
“科”が違うから診られないと言われる。
微熱は毎年診てもらっている患部とは全く関係ないと言われる。
そういえば、いつも診てもらっている科は「外科」なのだった！
内臓なので「内科」のイメージだったが、内臓なのに「外科」で診てもらっていたのよ。
なんでか知らんけど。
（人間ドッグの先生にそこを紹介されたのよ。）
で、ドクターに事情を話したら、
近所の病院で紹介状を書いてもらってから、その大病院の「総合内科」へ！ ということになった。
で、「紹介状」を書いてもらうために
再び近所の病院へ。
こちとらもう2度も「コロナじゃない」「コロナじゃない」と言われ続けたので、
“電話たらいまわし作戦”に振り回されたくない。
で、直に病院へ押しかけてみた。
「（厚生省やら保健所やらに）電話されましたか？」と聞かれたら、
「電話しました」と答えてやろうと思って押しかけたのだが、
やはりめんと向かって「電話しましたか？」と聞かれると
つい「いいえ」と正直に答えてしまい、
やはり、いつも通りの所に（2か所）盥回されてから電話してからくるように、と受け付けてもらえず。
もーいーじゃん？ コロナじゃないんだから……と不本意に思いながらも、
一旦病院を出てその辺りで、渡された電話番号に電話する。
そして例のたらい回し電話を繰り返す。
そして、やっと病院の窓口へ引き返すと、
今度は病院に電話してから来ていただきたかった……と言われる。
病院としても色々準備があるのだそうだ。
コロナじゃないのに……？
まぁ、病院としては、そうなのかもしれない……。
じゃ、出直しましょうか……？ と聞くと、
いや、いいです。とそのまま結局受け入れてくれたのだった。
で、やっと紹介状（ドクターは「お手紙」と言っていたが）を書いてもらい、
いざ、大病院へ！ 総合内科へ予約じゃ！
で、大学病院の受付へ電話を入れ、事情を話し予約を入れようとしたら、
「微熱が50日以上続いて…」と言ったところで、
受付の方が「50日？！ 50日ですか？
」
「はい」
「50日ですか？」
「それで診て頂きたいと……」
「50日ですかぁ！？」
……何回聞くんじゃいっ。
そんなやり取りがあった後、ドクターの予定をチェックしてから連絡を頂けることになったのだが、
なんと、折り返し頂いた連絡では、
内科受診の前に、まずＰＣＲ検査を受けてから！ ですと。
（しかし、それも、「まずＰＣＲ検査を受けろ」とは直接的には言われないので、最初はどういうことかよくわからなかった。
もしかしたら、検査を受けてもらうかも～みたいな言い方をするんよ。）
何度もコロナじゃない！ と言われ、
それなら微熱の謎を究明してもらうべく、
次なる大病院へと思ったのに、
いきなりコロナ感染者扱い？
ちょっとビビりながらも、やっと検査されるのかと嬉しくもあり。
埼玉県人なのに東京で受けさせてもらえることが申し訳なくもあり……。
で、
約束の日、大学の裏口の恐ろし気な重いドアから
恐ろしく厳重に防御されているような感じのエレベーターに誘導され
検査フロアーに。
血液やら検尿やらＣＴやら、
そして、
鼻の穴に綿棒を入れる――これがいわゆるＰＣＲ検査か！ って感じ。
しかし、鼻腔より口の中の方が精度が高いって言われているのに？
検査する側だって鼻腔による検査は危険だってゆーのに？
まぁ、ともかく、綿棒を涙目になるほどにほげほげされたが、
なんとかくしゃみをすることもなく終えられ、
無事検査終了。
ＰＣＲ検査、微熱連続57日目のことであった。
検査代等の請求書は後日郵送で送られてくるとのことで、
一体ＰＣＲ検査がいくらするのかもわからないまま
帰宅した。
ＰＣＲ検査、してもらえたのは嬉しいけれど、
受ける前に、いくらなのか、メニュー表が欲しいとおものは
私だけ……？
（ちなみに、後日明細を頂いたが、「ＰＣＲ検査」という名目はなく、
他にも色々した「検査」とひとくくりになっていたので、
「ＰＣＲ検査」がいくらだったのか不明。
「初診料、検査、医学管理等、画像診断」などで合計52930円なり。
（保険が利いて、私の負担は数割で済んだのだが。）
ＰＣＲ検査の結果は数時間後、その日の夕方にはわかり、
先生から電話連絡が
……もらえるはずだったのだが、
先生がうっかり忘れたとのことで、
翌日違う先生（？）からご連絡を頂き、
無事陰性だったとのこと。 
でもって、
後日、さらに判明した血液検査結果などを診て頂いて、
膠原病でもないし、
コロナでもないし、
私はなーんも病気ではない！ と。
「微熱」も問題がある微熱ではなく、
通常の平熱レベルらしく、
まぁ、一日中測っていれば微熱程度の高さになる、と。
敢えて言えば、まぁ「お年」のせいらしい。
……これはこれで、ｽﾞｺﾞﾝ。
で、めでたしめでたし。
で、68日目まで熱を測っていたが、
朝、寝起きすぐに静かに測れば37℃は越えず、
ちょっと動き出したらいつも通り37.5以上越えたりするのだが、
これは動いたから。
毎朝一度だけ測ったとしたら「微熱はない」状態ってことになるわけで、
もういいや。
私は平熱なんだ！ ということにして、
69日目に熱を測るのを止めたのだった。
それにしても、
無症状で感染している人も多くいる中、
発症する数日前がもっとも感染力が高いなどとわかってきた中、
なぜもっと検査を簡単にするようにできないのか？
それをしても医療崩壊をきたさないようにできないのか？
今頑張って検査してくれている一握りの病院が
検査を請け負っているがために赤字運営になってしまったり
現場の疲弊甚だしい様子は気の毒で仕方がない。
なんとかできないものだろうか？
こういうときにこそ、医療はもちろん各界の“専門家”の知恵と行動が
日本を救うのではなかろうか。
さて、私は無事にＰＣＲ検査を受けられ、幸いにも陰性と判定されたわけだが、
検査を受けに行った日に、電車なり病院なりで、うっかり感染してしまった
なんてことがないとも限らないよね？
ってか、生活必需品を買うために買い物に出ることは避けられないから、
いつ感染するかわからない。
誰だってその可能性はある。
やはり、もっと簡易に遅滞なく検査が受けられる体制と、
隠蔽捏造のない情報公開が
感染を広げずコロナを封じ込める第一歩ではないのか？