薄薄カツレツ
先日小高さん(「ウィーン風」)
が素晴らしい料理を披露されていて、
それは私が2001年世界旅行をしているときに感動した料理であって、
以前一度だけ自分なりに挑戦したのだが、敗戦したままだったカツレツだった。
これよ、これっ! って感じ。
ミラノ風とかウィーン風とか多少流派があるようだが、
私が感動したのは、
もはやどこで食べたものだったか記憶が曖昧……。
ドイツに入って、やっと温かいものが食べられた~と感動した時の一品だった気もするし、
いやいや、ウィーンで食べた気もするし、
いや、やはりイタリアのミラノで食べたのではなかったか?とも思うのだが、
詳しい資料は今や納戸の海の底に沈んでいるので、確認しようもない。
が、とにかく、駅に併設されているような安いファーストフード店で、
薄―いカツレツをハンバーガーのようなパンに挟んであったのを食したのだ。
(貧乏旅行だったから、それも安いセットだったと思う。)
その薄いカツは、パン粉が細かくて、サクサクに揚がっていて、お肉はジューシーで熱々、
噛めばジュワっとその脂がパンに沁み込んで、むふーっ! なのであった。
とにかく美味しかった!!!
で、小高さんのお料理法を拝読していたら、
「ミラノ風はトマトソース、ウィーン風はレモンバターソース添える」
などと説明があり、
私のはどちらだったのか? それさえいまや記憶がない。
とにかく薄いカツレツなの!
でも、以前思い出をたどって作ってみたけれど、似て非なるものになったの。
でも、今回小高さんのブログを拝読していたら、
コツは「バター」だったのか? という気がした。
パン粉を綿棒で丁寧に細かくし、
薄切りの豚ロースをさらにぶったたき、ぺらんぺらんにしてみた。(←今回、この点もよかったと思う。以前はペラペラ度が足りなかったと思う。)
そして、小高さんのやり方を参考に、
オリーブオイルとバターを半々くらいにして、揚げ炒めるように焼いてみた。
↓
わたし的には、大成功!!!
頭の上でくす玉が割れるような気がした。
薄いお肉は固くなることもなく、サクサクジュって感じ。
自画自賛じゃないよ。夫にも大好評だった。
「また作って!」が出た。
言ってくれるのは嬉しいけれど、答えられない辛さよ。
私が、美味しく料理できることはほとんど奇跡。
二度と同じ美味しいものは作れないという鉄則(?)が私にはある。
残念そうに顔を曇らせた私に、夫は言った。
「そうだった……。あなたの料理は、一期一会だったね。」と。
そう。美味しくできたから、私だって、また作りたい。美味しく作りたい。
しかし、絶対、絶対、同じように美味しくはできないのだ……。
さようなら、絶品薄薄カツレツ!
美味しくできてくれてありがとー! である。
でも、細かくしたパン粉で揚げると、色々なものが特別美味しくなる気がする。
今後はその線で攻めようか……。(どんな線や?)