お久しぶりです。2か月前に36時間の分娩時間を経て、緊急帝王切開で出産を乗り越えました……! 2人とも命が助かってよかったです。

 

今回は、産前(20週頃)におとずれた「マタニティ鬱」と、産後(3日後)におとずれた「産後うつ」について書こうと思います。タイトルにもあるように、私が乗り越えた方法を記しますので、少しでもお悩みの方の参考になれば幸いです。

 

【マタニティ鬱】…20週~22週

対処法:

まず、睡眠不足だったので、家族に放っておいて貰うように頼み込み、ひたすら寝た。次に、母と和解するために、家族全員に協力してもらい、なるべく冷静な話し合いをした。その中で、家計費など金銭で解決できる問題は、惜しみなく金銭を払うことにした。

 

心のケア:

市の健康管理課に相談したり、民間の助産師サービスを受診した。結果、産院である総合病院の精神科を受診した。(投薬治療はせず、カウンセリングなどを行いました。)

 

発端:

実家に帰省してすぐ、実母と口論になった。(悪阻が酷かった私に対し、甘えだと激怒。実家の家事一切を私に丸投げて、自分は夜通し遊びまくっていた実母と言い合いになってしまいました。)

 

心の変化:

「子供を作ったお前が悪い」と言われている気がして、堕胎を考えたり、自らの命を絶ちたいような気持ちになってしまった。

 

体調の変化:

強い腹痛(酷い生理痛のような痛み)が襲ってきて、救急を利用することになった。結果、ストレスからのお腹の張りが強くなり、安静を医師から指示された。

 

 

【産後うつ】…産後3日~7日(ピーク)

対処法:

すぐに担当助産師に相談精神科を受診。弱い睡眠薬を処方してもらう。(お守り代わりにした。)授乳中でも飲める鎮痛剤や、かゆみ止めの塗り薬などを処方してもらう。

 

夜間は無理をせず、子供を預かってもらって、なるべく睡眠をとった。育児に不安があることを伝えて、助産師さんから夫へ育児指導をしてもらった。

 

心のケア:

SNSなどで、同じく子供を持つ人に相談に乗ってもらった。さらに、夫に電話で話を聞いてもらった。

 

発端:

経腟分娩が上手く行かず、36時間粘った末の帝王切開だったため、体中が痛くて動かない状態だったことが原因。生まれた子供は元気だし、夫は育児にやる気になっている中、自分だけが満身創痍で追いつかない。

思うように体が動かない自分に対して、急に情けなくなってしまった。

心の変化:

子供のことは可愛いとしか思わなかったが、自分への情けなさで涙が止まらなくなってしまった。

 

また、「マスクつけてください!!」「乳首硬すぎだよ。ちゃんとマッサージしてた!?」など、何気ない助産師さんの言葉に傷ついてしまった。

 

さらに、以前から患っていた腱鞘炎再発。沐浴の実習で子供がギャン泣きしてしまい、助産師さんの反応を見て、また情けなさを感じてしまった。

 

夫は不器用、実母は非協力的な態度。育児に不安を感じて、泣きじゃくってしまった。

 

体調の変化:

止まらない涙のあと、酷い頭痛に襲われ、体臭の悪化や蕁麻疹などが起こった。自傷衝動などは起こらず。

 

 

【まとめ】

簡単に書くと、こんな感じでした。まずは、マタニティ鬱。家族は、一人一人の予定もあったので、個別で全員と話すという感じでしたが、私と母だけではなく、父や離れて暮らす妹や、私の夫などの協力を得ました。

また、行政のサービスを利用することで、対処法などを聞くことができました。そして、多少高価にはなりますが、民間の助産師さんのサービスが手厚く、心強かったです。民間な分融通が利きますし、気軽に相談できました。

まさか、産後うつより前に鬱症状が出るとは思わなくて、自分でも驚きました。私の場合、うつ病を経験しているので「ああ、これは鬱症状だな」と、自ら判断できたので早めに対処できたのが良かったと思います。

もし初めての経験で、周囲に誰も味方や相談相手がいなかったら、最悪の結果になっていたかもしれません。きっと話を聞いてくれる人はいるはずなので、遠慮なく周囲を頼った方がいいと思いました。病院でも、役所の人でも、民間のサービスでも何でもいいと思います。

私は、このコロナ禍にもかかわらず「家出したい」って思っていました。一人で部屋を借りるとか、近くのホテルで過ごすとか色々考えていました。でも、現実問題としてなかなか難しいですよね。だから、まず頼れる場所に頼ってしまうのがいいですよ!

個人的には役所の人(健康管理課や保健師さん)はオススメです。住民税をきちんと払っているのです。せっかくのサービスは使わなければ損ですよ!

 

よく、自治体によっては「保健師さんが怖い人で苦手」という話を耳にしていましたが、幸い私の住んでいるところの方は、優しい方しかいませんでした。

 

そして産後うつ。産後すぐは、体も疲れていたり、達成感などがあって鬱症状は出ませんでした。でも、麻酔が切れてカテーテルを外して……と、少しずつ自分の体と向き合う度に、痛みとボロボロさ加減にショックを受けざるを得なくなってしまいました。

 

経腟分娩の方は、すぐ母子同室になったりするのに、私は産後5日後。おかげで哺乳瓶に慣れきった我が子と対面することになり、直母が難しくなってしまっていました。

 

24週くらいからマッサージしていた乳首も、助産師さんから「硬い!」とダメ出しされ、子供には「出ない!」と号泣され、痛すぎるマッサージで身も心も折れてしまった私。

 

結局、ダメ出しした助産師さん以外に、何人もの助産師さんへ相談して、いろいろな意見を聞いて気持ちに冷静さを取り戻させました。

 

精神科を受診した際も、ただ話を聞いてもらったのではなく、落ち込んだ時の具体的な対処法を教えてもらうようにしました。

 

鬱症状の多くは夜に出てきていたので、なるべく夜は1分でも多く寝るように心がけました。

 

子供を預かって貰うときに「私の子供なのに、自分でお世話もできないの!?」と、自分を責めたりする気持ちや、「母乳をあげたいのに!!」という強い気持ちが出てきましたが、同じことをずっと考えないように努めました。

 

そんな時こそ子供を預けて、看護師さんや助産師さんに相談して、自分の症状をノートにメモしたりしてました。病院としても、入院患者に死なれるよりはマシだろうなと、視点を変えて考えを改めました。

 

私の場合は、甲状腺機能低下症や不妊治療、ドゥケルバン病(腱鞘炎)、うつ病の既往歴などがあったので、総合病院を受診していたのが良かったです。とくに産後うつに関しては、精神科のケアが手厚く、対処法など細かく教えてくれました。

 

母乳の問題もあるので、投薬治療の相談にも乗ってくれましたし、その点ではよかったと思います。

 

個人的には精神科への抵抗感は低めなのですが、まだ偏見が多いんですよね……。辛いときは、大きめの病院の「神経精神科」を受診するといいかなと、思いました。

 

メンタルクリニックより、「神経精神科」ですね。なぜかというと、医師2人体制でカウンセリングを行ってくれるからです。そして、メンタルクリニックより医療費が安い……。時間はかかるかもしれませんが、合わない薬を出されて気持ち悪くて吐くよりマシだとおもいます。

 

メンタルの薬って、自分に合うものをなかなか見つけるのが大変だったりしますし、母乳あると余計に大変ですからね。

 

あと、いつも思うんですけど、うつ病に対して「精神的に弱いんだよ!」って注意してくる人。私は、悲しくなります。甲状腺ホルモンや、女性ホルモンの乱れ、自律神経失調症などで、メンタルがガタガタになる場合も多いのです。精神ではなく、体調が悪いんだよ! と、いつも心の中で反論しています。

 

なので、気落ちして辛い方も、自分が悪いとか弱いとか責めずに、「私は悪くない!!」って開き直って、早めに寝てください。

 

うつ病の特効薬は、睡眠です。これは、重度のうつ病を克服した私が言える、お金のかからない対処法です。もう絶対寝る。寝るのが一番です。

 

子供のためにも、寝ちゃうのがいいと思いますよ。私も周りに怒られることがありますが、気にせず寝ちゃってます。睡眠が足りていれば、鬱症状も軽くなってくるはずです。無理しないでくださいね!

 

【眠れないときの暇つぶし】

私の心を癒してくれた作品たちです!いつもありがとう照れ