茶わん蒸し。

別に嫌いな訳ではないのだけど、

松茸、蟹、雲丹などの高級食材が入っているのなら別なのだが、

僕は定食には生卵の方が有り難い。

茶わん蒸しで思い出すのは接待で、それなりの和食店に行った時の出来事。

顧客も社員も、いい感じで愉快に程よく酔っ払いかけた頃。

後輩が先輩の茶碗蒸しを、黙って、こっそり食べちゃた。

一時間もしてからだろうか。
先輩が自分の茶碗蒸しが無い事に気付き騒ぎだした。

別に経費で落ちる訳だし、単品で頼めばいいこと。


そんなに騒がなくてもと思った。

茶碗蒸しより生卵の方が好きな自分。

茶碗蒸しを先輩にあげた。

なんて事はせずに、先輩に聞こえるように、「こんなに美味しい茶碗蒸しは初めて食べた」

と言いながら食べて見せた。

元々、先輩は酒の席での、小さい事を気にするタイプではないのだが、何故だか、茶碗蒸しを食べられた事は許せなかったみたいだった。

見兼ねて先輩に言った。

「単品で頼みましょう」

すると、「要りません」。


夢野「経費で落とせますから、鼻から茶碗蒸しが出る位、食べましょうよ」。

先輩「そういう問題ではないのです。

夢さんは、最後の最後に食べようと思って残しておいた茶碗蒸し、食べられて許せますか?」

夢野「いやあ、それで鼻から垂れるほど、好物が食べられるなら、そっちの方がラッキーではないかと・・・」。

先輩「・・・夢さん、見損ないました」。

目がすわっていて、怖かった。

当の後輩は我、間接と、顧客と笑ってた。

その先輩は呑んだ次の日には記憶をなくすのが常。

後輩も安心していた。

だが、次の日、先輩が、
「昨日は茶碗蒸しが食べられなかったし」とチクリ。

その後輩は、その日から事あるごとに、昨夜の事を責められ続けた。

初めて、食べものの恨みは恐いなと思った出来事でした。
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