第25回日本外来小児科学会年次集会(2015.8.22-8.23)に参加して | 胆道閉鎖症・乳幼児肝疾患母の会 肝ったママ’s

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胆道閉鎖症や乳幼児肝疾患の早期発見に力を入れております。
便色カードで早期発見 No more 脳出血!

第25回日本外来小児科学会年次集会@仙台 
開催日:8月22日・23日
場所:東北大学川北キャンパス・萩ホール 

 今年も患者会ブースを出させていただきました。ありがとうございます。
第25回日本外来小児科学会年次集会@仙台


 東北大学は、胆道閉鎖症の葛西手術を考案した故葛西森夫先生がおられた大学で、「胆道閉鎖症研究会」の事務局があり、その地での開催とあって、これまでと違った意気込みと想いを持って参加いたしました。

 今年は便色カードが母子手帳に収載されて3年目になりますが、今でも早期発見されず、脳出血をしてから病気が発覚する赤ちゃんが後を絶ちません。今回は「便色カードで早期発見 No more脳出血」というテーマを掲げ、成育医療研究センターが作成した便色カードの使用マニュアルの展示で活用のお願いと、「小児科の先生へ」の呼びかけを書いたチラシも配布させていただきました。

 学会では、他の患者家族会様との再会、新たに親しくなった患者家族会様と、 懇意にしてくださる先生方との再会、お目にかかりたいと思っていた先生方との出会いがあり、日本外来小児科学会は、患者家族会にとって「絆」「繋がり」を与えてくれる貴重な場でもあります。

 今回は建物の都合上、講義室2部屋が患者家族会のブースになっていました。そのこともあり、学会へ参加された医療関係者の方々が勉強の移動中に立ち寄ることが難しく、あまり立ち寄りが少なかったのですが、そんな中でも立ち寄って下さった先生、看護師さんはとても真摯に話を受け止めてくださいました。生の声を届けることが、一番の啓発に繋がると学会を通して認識しています。そして、学会へ毎回参加することで「意義」が生まれ、「継続は力なり」、最大の力となって目標に近づくことが出来ると信じています。

 肝ったママ’sも今年で5回目の参加となります。たくさんの医療者方々、患者家族会様のご協力で、早期発見に導き、「成果」が出てきております。お力添えをいただき、皆様に深く感謝しています。

 学会では東日本大震災のパネル展示・3D上映も行われていて、当時の悲惨さ、大変さをありありと感じることが出来て、大震災での対応や対策、課題点を学ぶことが出来ました。
東日本大震災のパネル展示


 市民講座では「脳トレ」で有名な川島教授の講演があり、「メディアが子どもに与える認知発達に与える影響について」は、とても解りやすく、楽しく学ぶことが出来ました。
 大会長の川村先生の外来小児科学会への取り組みと深い想い、その想いは同じように患者家族会へも向けてくださり、実りの多い価値ある時間を過ごすことが出来きました。
市民公開講座川島教授の講演と、会長の川村先生。


 貴重な経験をさせていただき、学ばせていただきありがとうございます。

 来年の香川県高松市の開催に向けて、肝ったママ’sも頑張ります。新たな出会いと、皆様の再会を楽しみにしています。今後もどうぞよろしくお願いいたします。