Close to you 1 | ネガティブ、アナログ人間

ネガティブ、アナログ人間

東方神起のユノとチャンミンが大好きです。
二人のあまりの格好良さに、二次元の世界のようで、日々妄想しています。
ここにでてくるお話は、あくまでも妄想であって、本人達とは、全く関係ございません。

基本アナログでネガティブです。



子供のとき、生き別れた兄をずっと探してた。

血は繋がってない。

その兄の母が若くしてなくなり、少しの間、友達である母が預かった。

妹が二人の僕には、僕より年上の兄ができたのが嬉しくて、いつも後ろをついて歩いていた。

近所でも、評判の仲の良い兄弟として一年が過ぎたある日、突然兄はいなくなった。

兄の父親が突然迎えに来たのだ。

その父親は、かなり前に離婚していて、さらに海外に赴任していたため、亡くなったことを知るのが遅れたらしい。

また、仕事で海外に戻るため、兄は僕の帰りを待たずいってしまった。

何より、後悔したのは、その日、その時、兄と初めて喧嘩してしまい、僕は友達の家にいってたときのことだった。

母は、僕が帰ってくるまで、待ってくれと頼んだのだが、そんなに時間がないと連れていってしまった。

後から、わかったことだが、両親も兄に情がわき、自分の子として育てたいと交渉をしていた矢先のことだったらしい。

「嘘……嘘だ!」

泣きじゃくる僕を母はずっと抱き締めていた。


ねぇ、帰ってきて。

ねぇ、帰ってきて。

空に願い……。



時は過ぎ、兄の顔さえ、薄れかけてたときだった。

バイト先にやってきたその瞳に、遠い記憶が甦る。

「ユノヒョン!」






※久しぶりのゆのみん企画に参加させてもらいました。

他に参加されてる方はこちらです。

http://yunomin.seesaa.net/article/429867861.html