福島第一原発視察(その①) | クランのブログ

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難病(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)を抱えながら医学部目指してます

東日本大震災から7年が経ちました。地震によって未曾有の事故を起こした福島第一原発は、廃炉へ向けて少しずつ進んでいます。
研究室の関係で、福島第一原発、富岡町仮設焼却施設、楢葉町仮置場に視察の機会を得たので、そこで得た知見を忘れないうちに書き留めておきたいと思います。
(以下に掲載している図は、東京電力さんから許可を得て載せています)

2018年7月28日、旧エネルギー館までバスで行き、その後東京電力さんに用意していただいた専用バスに乗り換え、福島第一原発まで向かいました。
年間積算線量により、避難指示区域は、帰還困難区域(原則立入禁止)、居住制限区域(立入可)、避難指示解除準備区域(立入可)に分かれます。
帰還困難区域では、原則的に一般人は立ち入り禁止なため、家屋や商店は津波と地震に襲われた時の状態のままに残っており、荒れ果てていました。この周辺でも津波で多くの人々が亡くなったことを思うとなんとも痛ましい気持ちで眺めていました。
福島第一原発区域内へ入ってから、見学者はカメラ等撮影機材の持ち込みを禁じられます。これは、監視モニターの位置などが外部に漏れるのを防ぐためです。
また、入退域管理施設を通り区域内に入構することになっていますが、見学者は入念にチェックされました。ここでもテロ対策を重点的に行っていることをうかがい知ることができました。
現在、構内の放射線量が低減したことで、敷地内の96%のエリアではほとんど平服での作業が可能となっています。そのため、今回の視察でも、バス内からの見学ということもあり、線量計を胸ポケットに入れたのみで、特に防塵メガネやマスクなどの着用はしませんでした。(つづく)