私の親友、Tちゃん。


この女は非常に面白い。



まず、コネタの一つを。



ハタチぐらいの時だったなぁ。


私とTは別々の店で働いていた。


店が終わるとある安酒屋で合流し、朝まで飲みまくる毎日を過ごしていた。



ある日、いつものように店がハネてからその店に行くと・・・


なんとTちゃんが、舘ひろしバリの男前と一緒に飲んでるではありませんか!∑(゜∀゜)



びびった私はすかさずチェック!


「誰よ誰よ、ヤったの?」 ← 合言葉のようなもんです、気にしないでネ


「違うよ、ただの知り合いだよ。なに、あんたまさか・・・?」


キタ━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(♡∀♡)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━!!


彼はアキちゃん。私たちより4つ上の公務員。


毎週一緒に飲んで騒いで。



ある日の事。


「今日はみんなでアキちゃんの所に泊まろう(・∀・)ニヤニヤ!」


という怖ろしい強制的提案をアキちゃんにぶっこんだT。


(´Д⊂グスンあんた本気でいいやつだ・・・。


しかも、じゃぁそろそろ帰ろうか、なんてアキちゃんと私が席を立ったのに・・・


「あ~悪い!私まだカラオケ入ってるから先に帰ってて!!!」


(´Д⊂グスン・・・あんたまじイイヤツだ・・・。



そんなワケで私と舘ひろし激似のアキちゃんは、アキちゃんのアパートへ。


アキちゃんは、会社の先輩と同居なので、変な事もイイ事もできっこありません。


でもさぁ、なんかい~じゃない、こーゆーの。


いいなぁ~、かっこいいなぁ~、って思う男の子とさ、手なんか繋いだぐらいにしちゃってさ。グヘヘ。



アキちゃんちに到着して約30分後。


アパートの階段を、カンカンカンカン!とコ気味よく登ってくるヒールの足音が。


アキちゃんが、寝たふりするべ!なんて言うもんだからさ。


私たちは1個の布団に入って眠ったフリ。  ←  イヤ~!!!



「たっだいま~ヘ(゚∀゚ヘ)ヘ(゚∀゚ヘ)ヘ(゚∀゚ヘ)ポー!!」


カナーリうかれた酔っ払いTちゃんが、アキちゃんのアパートのドアを・・・


ババーン!

と開けて入ってきた。


わしらは・・・同居人が今すぐ起きちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしながら・・・布団の中で笑いを殺していた。



「お~い!帰ったぞう♪アーキちゃんっ!たーぁやんっ(・∀・)!」


カナーリご機嫌でアール。


寝たふりを続けていると・・・Tは音を立てて不機嫌になって行った。



「なんだよお前ラ!いいよ、もう・・・。」



寝たふりを終了し、平謝りに謝るワシラ。


「うるせぇ、ほっとけよ!お前ら仲良く寝てればいいべや( ゚Д゚)ドルァ!!」



あの・・・それはそうですけど、あのう。今・・・日曜の朝6時なんでもう少し声のトーンを・・・(;・∀・)



焦っていると、奥の襖が開いた!!


アキちゃんの先輩である・・・。



「・・・るっせ~なぁ。今何時だと思ってんだよ・・・。ほら、ちょっとどけ。」


戸口にTちゃんが座り込んでいたため、先輩はトイレに行く通路をふさがれています。


「はぁ( ゚Д゚)?」


・・・はぁ?ってあなた!やめて下さい、Tちゃん、迷惑行為ですよアナタ!



「邪魔だからどけろって!」


先輩は酔っ払いTちゃんを強引にヨイショし、どけようとした。


「やめて下さいよ!なんなんですか!・・・誰ですかあなた(#゚Д゚)!!」

あのう、Tちゃん、この方はこの部屋の主ですから・・・。


誰だお前、は・・・アナタです!



そして心の優しい先輩は、


「こんなところで寝てたら風邪ひくぞ。奥に布団敷いてやるから、移動しなよ。」


そう言ってTを抱き起こし、隣の部屋に連れて行きました。


「なんだよ!離せよこの野郎!」

ひどいです。


酔っ払ったTちゃんに敵ナシ、です。


先輩は何故か私たちに気をつかってくれたようで・・・


騒ぐTちゃんを奥の部屋に押し込め、襖をパターンと閉めてしまいました。


奥の部屋ではまだまだ諍いが起きているようです。


「離せったら離せ!」


「うるせぇよお前、寝ろ!ほら布団!寝ろったら寝ろ!」


「え~!?あたしベッドがいいな♡」  


「何言ってんだお前!俺のベッドだぞ(#゚Д゚)ゴルァ!!いいから寝ろ!うるっせーな!!」



もう爆笑です。


そしていつの間にか隣の部屋は静かに。


奥の部屋からほんの少し、朝日が差し込んでいました。


先輩があまりにも強く閉めたせいで、襖はほんの少し開いていて・・・


手前の布団で寝息を立ててるTの横顔らしきものが見えました。



「あんなに大騒ぎしといて結局おとなしく布団で寝たんだね~。」


そんな風にアキちゃんと話していると・・・


手前の布団に寝ていた人影がムクっと起き上がり、襖を開けました。


あれ、Tちゃん起きてきた。




と・・・思ったら!

せ・・・先輩( ゚Д゚)ヒョエー!!



「・・・なまら眠い・・・。俺ちょっと会社行って来る・・・。」


残されたのは、先輩のベッドで悠々といびきをかく女帝、Tの姿が。



昼頃、二人でアキちゃんの家をあとにした。


「あんた・・・ヒドイね、しっかし。」


「ん?何が???・・・もしかして私また何か面白いことやった?」 ← 反省のイロはナシ。




今回はこの辺にしておこう。


まだまだ続く、番外編。


それは女帝、Tちゃんのお話。