Tちゃんについてのコネタをまた一つ。
ある日、いつものように私たちは一緒に飲んでた。
「帰るのめんどくさーい。今日あんたん家泊めてや。」
「あー、いいよ~。」
5時になり、眠くなって来たのでそろそろ帰ろうか、と提案。
するとTは・・・
「あー、あたしカラオケ入ってるから先に帰っててイイよ(・∀・)!」
「またカラオケかよ( ゚Д゚)!・・・じゃぁそれ終わってから帰るかな~。」
「いいけど5曲くらい入ってるよ(・∀・)♪」
「・・・( ゚Д゚)!」
「はい、うちの鍵♡」
もう少し時間考えて歌入れてくれよ・・・(´Д⊂グスン。
Tの住むアパートは、繁華街の少しハズレ。
歩いて帰れる距離でございます。
先にTちゃんの部屋に行き、勝手に着替えて布団にもぐりこみます。
外が明るいのでなかなか寝付けません。
1時間ほどして・・・
「・・・遅いなぁ。」
もう時計は6時半を過ぎています。
6時閉店なので、彼女は閉店まで歌い続けた・・・のかもしれない。
7時を回っても帰ってきません。
遅すぎないか?いくらなんでも。
店に電話を入れてみます。
虚しく呼び出し音が鳴り響きます。
もうちょっとしても帰って来なかったら見に行こう・・・。
他人の部屋で勝手に着替えてひとりぼっちの私。
部屋の主が帰ってこないのは、なかなか不安です。
7時半をすぎた頃・・・。
例のヒールの音が元気良く階段を登って来ます。
あ・・・帰ってきたんだ、なーんだ。
バターン!!
すごい勢いです。
「たっだいま~(・∀・)♡」
おっかえり~∑(゜∀゜)!
って・・・ヒ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ィ!!
なんと・・・。
Tちゃん・・・。
無残に顔面の半分が擦り傷になり血が滲み出てるじゃありませんか!!
しかも・・・血と泥にまみれた傷口に・・・
粗めの砂が・・・石に近いような砂が・・・いっぱいついてるじゃありませんか!!
「Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)あんた、ソレ一体どうして・・・イヤ・・・あの・・・Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)オロオロ」
Tは悠然と言いました。
「あー、コレ?さっき転んじゃったんだよね~。なーまらイテェ。」
「イテェってあんた・・・。病院行った方が・・・((;゚Д゚)ガクガクブルブル」
「(°Д°)ハァ?大丈夫だってこんなの!つーか眠い!寝るぞ!!」
私はカナーリ、パニクってました。
顔ぐらい洗えだの、そのまま寝たらダメだの、色々言いましたが、Tは水商売戦闘服を脱ぎ、寝る体制で布団をまくりあげました。
「ちょっと待て!!鏡見てから寝れ( ゚Д゚)!」
やっとこれだけは、強い口調で言えました。
めんどくさそうに、なんだよ大げさだなと言いつつ・・・Tは鏡を覗き込みました。
「ったく。こんなもん起きたら・・・・・・
・・・・・・うぇ~~~ん、痛いよぉヽ(´Д`;)ノ!」
ΣΣ(゚д゚lll)ズガーン!!
なんと途端にTは慌て出し、泣き叫びだしました。
「あの、ほら、だから病院行った方がいいってば、ね?ね?うん、泣いたら痛いからサ(゚∀゚ )!」
私も再び大慌て。
どうやら保険証は実家のようです。
当時高校生の妹に電話。
「( ゚Д゚)ドルァ!オマエ今すぐ保険証持ってうち来いや!いいか、絶対父ちゃんに言うなよ(〃*`Д´)わかったな!!」
いつでも、誰にでも、どんな時も。
Tちゃんは女帝なのです。
女帝Tちゃんのお話、第2話目終了。