今年の夏は榊が早く枯れます。
以前、10カ月以上長生きした榊のことをご紹介したことがありましたが、今は半月ももたないことがままあります。
神棚を祀っていらっしゃる数人の知人が「今年は榊が本当によく枯れるんだよ」「榊が売り切れてないことが多い」と口をそろえて言っているのをみると、どうやら各地で榊が早く枯れる現象が起こっているようです。
神棚の榊は外部からやってくる気に対して緩和や調和の働きをしてその家の中にいる者たちを守ってくれています。
榊がこんなに早く枯れるということは、外部で何らかの変化が起こっているためで、それに対して、榊はフル稼働で対処してくれているのだと思います。
榊が本人をはじめ、ご家族の皆さんを、身を呈して守ってくれているわけです。
榊は神棚の左右に備えますが、それにも意味があります。
今、よく枯れるのは、向って右側の榊です。
祀っていらっしゃる方はおわかりでしょうが、向って右側には現在、自分が暮らしている土地の氏神様がいらっしゃいます。
左側には複数の神様が祀られるのに対して、右側は氏神様だけが祀られているのです。
右側の榊が枯れるということは、自分が暮らす土地の氏神様が活発にお働きしてくださっていることを表しているのです。
ですから、逆に顕著に左側がよく枯れるようであれば、氏神様が呼んでくださっているので、お時間がある時にでも、氏神様の元を訪ねて、ゆっくりと御詣りされるといいようです。
外部で起こっていることがいかなることであろうと、以前にご紹介した自分が生まれた土地の神様である産土神(うぶすながみ)様とつながり、“今ここ“で生かしてくださっている氏神様のお働きがあれば、まったく心配いりません。
時間ができた時で結構ですので、ふらりと今お住まいの氏神様をお訪ねして、「御蔭様で、いつもありがとうございます」とひと声かけてください。
私はいつもそうしているのですが、さらに、「○○○神様のお幸せとご開運を祈っていますよ」とささやくと氏神様はにっこりとほほ笑まれることでしょう。
氏神様がそばでお働きくださる心穏やかな、安心の日々の中で、皆さまが存分に天命を発揮されますように。
ことは