急に暑くなった日、いつものように仕事に出て行った主人。
お昼近く、「ちょっと、気分が悪くなったので、救急車で運ばれます」
と、会社からの電話。
私は、熱射病かな?と言うくらいの受け止め方だった。
下着を用意して、病院へ向かった。いつもこのルートで出掛けているのだな~。
と思いながら電車に乗っていた。
この時、全く危機感は無かった。熱射病だと思い込んでいた。
病院に着くと、会社の方が待っていてくださった。
看護婦さんが、「先生から説明がありますのでお待ちください。」
そこは、ICU。なぜ?ICU?
先生は、「脳出血です。重い障害が残ります。」
私には、全く現実感が無かった。
その次に面会・・・
主人は、意識無く口に太い管を入れられ寝ていた。
体に何本もの管がついていた。えっ?どうして??
「脳室が腫れてきているので、4時間後にもう一度CTをとって
更に腫れてきていた場合、頭に穴を開けて水を抜く手術をしますが、
宜しいですか?」何が何だか分からなかった。
・・・そんな始まりで、私達家族の闘いが始まった。
・・・そしてもうすぐ丸5年・・・
在宅介護をするにあたって、最初に買ったのは、車。
寝たきりにしない為、どこへでも連れて行きたかった。
ハートフルプラザで色々な車種を見て決めた。
TOYOTAポルテ、サイドアクセスカー
二列目乗車だと、運転中に見てあげられないので、助手席に乗る。
シートを福祉車両改造専門の「イフ」さんにお願いした。
背もたれの角度、肘掛位置と形状・座布団・体幹サポートベルト・ヘッドレストなど
体と障害にあわせて、とても上手くカズタマイズして下さった。
今も何の問題もなく使っている。
要介護5全介助でも旅行にも行く事が出来た。
車椅子よりもクッションが良いせいか座っていても疲れない様で、
家にいる時は、この椅子で過ごしている。
ベッドサイドで一度移乗すれば、病院までリハビリにも行けるので、
本当に重宝している。
福祉・障害について博識な「イフ」さんには、とても感謝しています。