というと聞こえはいいんだけど・・・
あぁ、もういいかげんにしてぇ!ゆるしてー!!

何を隠そう(誰にも隠してないが)、私はすべての虫という虫が大の苦手である。そういう意味では
もっとも自然界から遠い場所に生きたい切に願っている人間である。
もう自然の猛威があっちこっちで暴れまくるこの季節は、ほんとうに毎日生きているだけで寿命が縮まる思いをしている。「何を大げさ」なと思うヒトもいるかもしれないが、それが事実であることは私の行動を一度見てもらえれば分かる。かわい子ぶってるとかでは決してない。なぜなら私がそれを怖がる様子はかわいいどころか、かえって気持ち悪い、もしくは恐ろしくらいだからだ。とくに夜道をどれほどビクビクしながら歩いているかというようなこと。黒くて動く物体は全部怖い。黒い影がひゅっと動いただけでビクっとふるえる。そしてよける(ひとりシャドーボクシングをイメージするとよい)。たまに声なんかもあげてみる(夜道で枯葉が飛んだだけで「ひゃー」とか奇声を放つ)。もちろん全部そうしたいからしているわけではない。とにかく、もう自分ではどうしようもないのである。

そして、今一番の大敵がセミ。
彼らはデカイ。そしてかなり頭が悪い。
実は、今も、このBlogを書いているすぐ隣のベランダから時折バタバタバタッとはばたきが聞こえている。そのたびに背筋が凍るような思いをする。バカなやつらは常に電気のついている部屋に向かって飛んできて、そして窓にぶつかってベランダに落ちる。ひとたび腹を見せる形で落ちると、自力で飛び立つのは彼らにとって非常に難しい。運良く飛びたてた場合にも、どうせまた電気に向かって飛んで行き、同じような目にあう。ベランダで死なれるとその後の処理に困るので、助けたいと思うのだが、助け起こした瞬間に彼らは闇雲に目的を定めず飛んでくる。かなりの確立でこちらに向かって飛んできて、さらに私を恐ろしい状況に落としいれることは間違いない。彼らは何がお互いにとって幸せかなんてことちっとも考えちゃいないからだ。というわけで、そう簡単に助けることもかなわない。彼らが8年の時を経てやっと地上に出でたものの1週間の命しかないことに同情はするが、どうしようもない。

セミがこれほど私の生活に影響を与えるのは、自宅の前の公園の緑が深いことに原因がある。毎年夏になるとかなりの数のセミがそこから生まれ育つ(5年間観察し続けているから間違いない)。そしてこの5年でその数は間違いなく増えている。自然の生き物が失われつつあるこのご時世になんと奇特なことか。昼夜(朝も)を問わずやつらはミンミンミン、ジージージージーとなき続け、そして夜になると明るいマンションに向かって襲い掛かってくるのである。マンションのエレベータを降りると毎晩かならず廊下の電気にまとわりついて暴れているセミと出会う。そうでなければ、すでに暴れ疲れて息絶えているセミを見ることになる。毎晩毎晩繰り返しである。いったいひと夏の間にマンションのこの階だけで何匹のセミが命を落としていることだろう。そして、それは私の部屋のベランダでも同じことである。毎晩、エレベータを降りた私は右左をドキドキしながら見回し、やつらがいないことを確認し、自分の部屋まで駆け抜ける。そしてすでに手に用意されている鍵をすばやくあけて、少しあけた隙間から体を中にすべりこませ、すぐにドアを閉めるのである。まるで盗人のようだ。やつらが廊下で暴れていた場合には、ひや汗を書きながら1分は硬直状態におちいり、なんとか覚悟を決めてさらにすごいスピードで廊下をとおりぬけることになる。

はい。
長い間書いてないなぁ、と思ったらどうも力が入りすぎたようです。
実はこんなこと書いてるだけでちょっと気分悪くなってるんですが。
こんなこと力説しても誰の役にも立たないですが、ま、そんなヒトもいるってこと理解していただければと。
あの、高所恐怖症とか、閉所恐怖症とかそういうのと同じで、ホントどうしようもないんですわ。

ってことで、次こそはもうちょっと楽しい話題にしますね。