新人が「木を見て森を見ず」なのはなぜ? | 医療、看護、介護福祉系などサポート職のあなたの魂が本領発揮する! 魂の幸せサポート力集中開花プログラム

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私達は、自分が知らない場所に旅行に行く時は、大抵、地図を見ます。


今では「google マップ」などで検索すると、目的地周辺の地図を「拡大」、「縮小」する機能があり、とても便利ですよね。


知らない場所に行くために調べたその地図が、最初に「現在地とその周辺1km位」のみ表示された場合、みなさんはどうしますか?


どこに駅があるのか、目印の建物はどの辺りに位置するのか、どのような道筋になっているのかが把握できないと、目的地には辿り着きにくいですし、仮に「現在地とその周辺1km位」の地図だけを持たされたら、不安になりますよね。


つまり、多くの方はもう少し、全体を把握するために、拡大表示をするはずです。


私が職場で指導を受ける新人の立場だった時、病棟のシステムがわからなくて混乱することが多く、悩んでいたことがありました。


しかし、その原因は「自分が何の目的で、この業務を行っているのかの全体像が見えなかったから」だったということに気づいたのは、ずっと後になってからでした。


例えば、こんな事例があります。(一部、フィクションです)


院内には「サービス委員会」があり、ある日、入院患者さんからの投書で「食事の時に、おしぼりがあるといい」というご意見が寄せられ、当初は「使い捨てではない」おしぼりの発注を業者に委託することになりました。


「使い捨て」ではなかったので、使用済みのおしぼりは、業者に再び、回収してもらわなければなりませんでした。


そして、食事前に保温庫から取り出したおしぼりを、患者さんが食事終了後に看護師が全て確実に人数分の回収がされているかを確認するのです。


しかし、1枚でも数が足りないと、業者に迷惑がかかるにも関わらず、多くのスタッフが、その時々の様々な理由で「紛失してしまう事件」(笑)が何回も起こるので、その度に何度も対策が練られました。


既にそのようなミスがあることを何回も聴いているスタッフは、当然、気が引き締まる訳です。


ところがところが。


新しく入ってきた新人の看護師さんは、当然、「おしぼり紛失事件」が起きた経緯を知らず。


先輩看護師は新人さんに「おしぼりは、きちんと、最初に出した数と回収した数が絶対に合うようにしてね」と教えます。


しかし、「絶対に」と言われていたにも関わらず、「数が合わない」といったミスが連発したのです。


新人ではない職員すら、何度もミスを起こすのですから、新人さんが同じミスを起こすのも、無理はないよな・・・と思います。


だとしたら、これから書く話は「結果論」になってしまうのかも知れませんが、「木を見て森を見ず」の「木」の部分に当たるのが、「おしぼりは、きちんと、最初に出した数と回収した数が絶対に合うようにしてね」という言い方。


「森」の部分に当たるのが、


「実はこのおしぼりのサービスは患者さんからの投書から出た要望で、業者に委託してるんだ。もしもおしぼりの数が合わないと、業者さんに迷惑がかかっちゃうんだけど、何回もおしぼりの数が合わないっていうミスが起きた経緯が実はあったんだよね。だからお互いに気をつけようね」


という、「背景」と「経緯」を説明するのと、どちらが納得、あるいは記憶として残りやすいかということを考えた時には、やはり後者の方が、記憶として残りやすいのではないか?とも思うのです。


「あー。そっか。だから、気をつけろってことなのか!」と全体像(森)が見えて腑に落ちて納得してもらえるような関わりをすることも、時には大切です。


これまでの背景や、経緯を説明するのは長くて・・・と思う人もいるとは思いますが、せいぜい長くても1~2分。


超長くても5分あれば、余裕で話せます(笑)(もちろん、内容にもよりますが)


「木しか教えないから森が見えない」という場面も、少なくないのかも知れません。


きちんと行動の意味づけをしてあげると、人は動きやすいのかも知れませんね。


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